84.4 Errorbars

エラーバーは、1 から 4 個の追加されたデータを読む (またはエントリを using で追加選択する) ことにより、2 次元データの描画において実現され ています。これら追加される値は、それぞれのエラーバースタイルで異なった 形で使われます。

デフォルトでは、gnuplot はデータファイルの各行に以下のような 3 つ、4 つ、あるいは 6 つの列があることを期待しています:


     (x, y, ydelta),
     (x, y, ylow, yhigh),
     (x, y, xdelta),
     (x, y, xlow, xhigh),
     (x, y, xdelta, ydelta),
     (x, y, xlow, xhigh, ylow, yhigh)

x 座標は必ず指定しなければいけません。各数値を書く順序も上で挙げた通りで なくてはなりません。ただ、using 修飾子を使えばその順序を操作できますし、 欠けている列の値も補うことは可能ですが。例えば、


     plot 'file' with errorbars
     plot 'file' using 1:2:(sqrt($1)) with xerrorbars
     plot 'file' using 1:2:($1-$3):($1+$3):4:5 with xyerrorbars

最後の例は、相対的な x の誤差と絶対的な y の誤差、という、サポートされて いない組のファイルに対するものです。using エントリが相対的な x の誤差 から絶対的な x の最小値と最大値を生成しています。

y のエラーバーは、(x, ylow) から (x, yhigh) への鉛直な線として描かれます。 ylow と yhigh の代わりに ydelta が指定されたときは、ylow = y - ydelta, yhigh = y + ydelta となります。ある行にデータが 2 つしかなければ、ylow と yhight はともに y となります。x エラーバーは同様に計算された水平線です。 データの各点を結ぶ折れ線を引きたい場合は、with errorbars と with lines を 指定して、同じデータファイルを 2 回 plot して下さい (ただし、キーの中に 2 つのエントリを作らないように、その一方には notitle オプションを使う ことを忘れないで下さい)。他の選択肢として、errorlines コマンドもあります (以下参照: errorlines (84.5))。

エラーバーの端の刻みの印の見た目は、set errorbars で制御できます。

自動範囲指定が有効であれば、その描画範囲はエラーバーも含むように調整 されます。

以下も参照 エラーバーのデモ

更なる情報に関しては、以下参照: plot using (84.3.10), plot with (84.12), set style (95.81)

竹野茂治@新潟工科大学
2019-01-08