84.3.4 Index

キーワード index は、描画用に複数のデータ集合を持つファイルから、特 定のデータ集合を選択することを可能にします。

書式:

     plot 'file' index { <m>{:<n>{:<p>}} | "<name>" }

データ集合は 2 行の空白で分離されています。index <m><m> 番目の集 合だけを選択します; index <m>:<n><m> から <n> までのデータ集合の 選択; index <m>:<n>:<p> は、<m>, <m>+<p>, <m>+2<p>, など、<p> おきの 集合を選択し、集合 <n> で終了します。C 言語の添字 (index) の付け方に従 い、index 0 はそのファイルの最初のデータ集合を意味します。大きすぎる index の指定にはエラーメッセージが返されます。<p> を指定し、<n> を空欄 にした場合、<p> 毎のデータをファイルの最後まで読み込みます。index を 指定しない場合は、ファイルのデータ全体を単一のデータ集合として描画しま す。

例:

     plot 'file' index 4:5

ファイルの各点に対して、それが含まれるデータ集合の index 値は、疑似列 column(-2) で利用できます。これは、以下に見るように、そのファイル内の個々のデータ集合を区別する別の方法を提供します。これは、描画用に 1 つのデータ集合の選択しかしない場合は index コマンドよりも不恰好です が、個々のデータ集合に異なる属性を割り当てたい場合にはとても便利です。 以下参照: pseudocolumns (84.3.10.2), lc variable (21.1.2)

例:

     plot 'file' using 1:(column(-2)==4 ? $2 : NaN)        # とても不恰好
     plot 'file' using 1:2:(column(-2)) linecolor variable # とても便利 !

index '<name>' は、データ集合を名前 '<name>' で選択します。名前はコ メント行に書いてデータ集合に割り当てます。コメント文字とそれに続く空白 をそのコメント行から取り除いて、その結果が <name> から始まっていれば、 それに続くデータ集合に <name> という名前がつけられて、それを指定できま す。

例:

     plot 'file' index 'Population'

<name> で始まるすべてのコメントがそれに続くデータ集合の名前になること に注意してください。問題を避けるために、例えば '== Popolation ==' や '[Population]' などの命名法を選択すると便利でしょう。

竹野茂治@新潟工科大学
2019-01-08