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描画スタイル image, rgbimage, rgbalpha は、いずれも一様に標本点 を取った格子状データ値を、2 次元、または 3 次元中のある平面上に射影し ます。入力データは、既にあるビッマップ画像ファイル (PNG のような標準的 なフォーマットから変換したものでよい) か、単純な数値配列です。

Image figure_heatmap
この図は、スカラー値の配列から温度分布を生成した例です (訳注: 図が表示 されている場合)。現在のパレットを、各スカラー値から対応するピクセルの 色への割り当てに使用します。
     plot '-' matrix with image
     5 4 3 1 0
     2 2 0 0 1
     0 0 0 1 0
     0 1 2 4 3
     e
     e

Image figure_rgb3D
入力 2 次元画像の各ピクセル (データ点) は、描画グラフ中では長方形、ま たは平行六面体となります。画像の各データ点の座標は、平行六面体の中心を 決定します。すなわち、M x N 個のデータ集合は M x N ピクセルの画像を生 成します。これは、M x N 個のデータ集合が (M-1) x (N-1) 要素を作成する pm3d の構造とは異なります。バイナリ画像データの格子の走査方向は、追加 キーワードでさらに制御可能です。以下参照: binary keywords flipx (84.2.8.4),keywords center (84.2.8.6), keywords rotate (84.2.8.7)

Image figure_scaled_image
各ピクセルの x と y の大きさを示すことで、画像データを 2 次元描画座標 系内の特定の長方形に収まるように伸縮することができます。以下参照:binary keywords dx (84.2.8.3), dy (84.2.8.3)。右の画像を生成するのには、同じ入力画像を、 それぞれ dx, dy, origin を指定して複数回配置しました。入力 PNG 画像で あるビルの絵は 50x128 ピクセルです。高いビルは、dx=0.5 dy=1.5 で割り 当てて描画し、低いビルは、dx=0.5 dy=0.35 としています (訳注: 図が表 示されている場合)。

スタイル image は、グレイスケール (灰色階調)、またはカラーパレット値 を含んでいるピクセルの入力を処理します。よって 2 次元描画 (plot コマ ンド) では 3 列のデータ (x,y,value) を、3 次元描画 (splot コマンド) では 4 列のデータ (x,y,z,value) が必要になります。

スタイル rgbimage は、赤、緑、青の 3 つの色成分 (RGB) で記述されたピ クセルの入力を処理します。よって plot では 5 次元データ (x,y,r,g,b) が、splot では 6 次元データ (x,y,z,r,g,b) が必要になります。赤、緑、 青の各成分は [0:255] の範囲内にあると仮定されます。 これは、PNG や JPEG ファイルで使用されている仕組みに合っています (以下参照: binary filetype (84.2.7))。しかし、RGB 成分として [0:1] の範囲の実数値 を取る仕組みを使用するようなデータファイルも中にはあります。そのような データで rgbimage スタイルを使用するには、色成分を [0:255] の範囲に スケール変換しなければいけません。

スタイル rgbalpha は、赤、緑、青の RGB 成分に加えて、アルファ値 (透 過パラメータ) の情報も含んだピクセルの入力を処理します。よって、plot では 6 次元データ (x,y,r,g,b,a) が、splot では 7 次元データ (x,y,z,r,g,b,a) が必要になります。赤、緑、青、およびアルファの各成分は [0:255] の範囲内にあると仮定されます。RGBA 成分が [0:1] の範囲の実数値 であるデータを描画するには、色成分を [0:255] の範囲内にスケール変換し なければいけません。


Subsections
竹野茂治@新潟工科大学
2017年10月31日