書式:
set terminal caca {{driver | format} {default | <driver> | list}} {color | monochrome} {{no}inverted} {{no}enhanced} {background <rgb color>} {title "<plot window title>"} {size <width>,<height>} {charset ascii|blocks|unicode}
オプション driver (または format) は、表示ドライバとして libcaca を選択するか、または出力ドライバを選択します。 default は、libcaca にその環境のデフォルトのディスプレイドライバを 選択させます。デフォルトのドライバは、gnuplot の起動前に環境変数 CACA_DRIVER を設定しておくことで変更できます。 set term caca driver list を使用すると、サポートする出力モードの一覧 を表示します。
オプション color と monochrome は、カラーか白黒出力を選択します。 これは、線の記号も変更することに注意してください。 デフォルトの白背景を黒背景にしたい場合は、オプション inverted を使っ てください。これは、デフォルトの線種の黒を白にも変えます。
拡張文字列処理は、オプション enhanced を使うことで有効になります。以下参照 enhanced text。
出力ウィンドウのタイトルは、libcaca ドライバがサポートしていれば、オ プション title で変更できます。
オプション size は、キャンバスのサイズを文字単位で選択します。デフォ ルトは 80 x 25 です。バックエンドがサポートしていれば、キャンバスサイズ は、現在のウィンドウ/ターミナルのサイズに自動的に合います。"x11" と "gl" ウィンドウのデフォルトのサイズは、環境変数 CACA_GEOMETRY で制御 できます。"win32" ドライバでのウィンドウの位置・サイズ情報は、アプリ ケーションメニューで制御、及び恒常的な変更が行えます。
オプション charset は、曲線、点、多角形や長方形の塗り潰し、画像の中間 色表現などで使われる文字集合を選択します。バックエンドとターミナルとフ ォントの組み合わせによっては、blocks か unicode の文字集合はサポー トしない可能性もあることに注意してください。特に Windows では、 "Lucida Console" や "Consolas" のような非ラスタフォントの使用を勧め ます。
caca 出力形式は、マウス操作をサポートしています。libcaca のいくつかの バックエンド (例えば slang や ncurses) はマウスクリックしたマウスの位置 しか更新しないことに注意してください。修飾キー (Ctrl, Alt, Shift) は、 libcaca ではサポートしていないので、利用できません。
caca 出力形式のデフォルトの encoding は utf8 です。cp437 encoding もサポートしています。"x11" バックエンドは、libcaca のバージョン 0.99.beta17 から unicode をサポートしています。libcaca のバージョンに よっては、不正な 8 bit 列を与えると無限ループに陥るバグがあることに注意 してください。
libcaca のサポートする色の数は、バックエンドにより異なります。たいて いのバックエンドは、16 色の前景色と 16 色の背景色のみをサポートしていま すが、例えば "x11" バックエンドは、Truecolor をサポートしています。
出力形式と libcaca バックエンドによっては、背景色 8 色しかサポートさ ない場合もあります。明色 (背景色の中で最も重要) は、文字を輝かせている と解釈されます。この場合、background rgb "gray" を使用してみてくだ さい。
以下の libcaca Web サイト http://caca.zoy.org/wiki/libcaca
および libcaca 環境変数に関する説明 http://caca.zoy.org/doxygen/libcaca/libcaca-env.html
も参照してみてください。