set object <index> ellipse {at|center} <position> size <w>,<h> {angle <orientation>} {units xy|xx|yy} {<other-object-properties>}
楕円の位置は、中心を指定し、その後ろに幅と高さ (主軸と副軸) を指定しま す。キーワード at と center は同じ意味です。中心の位置の指定には、 軸の座標 (first, second)、グラフ領域内の相対座標 (graph)、スクリ ーン座標 (screen) のいずれかを使用できます (以下参照: coordinates (12))。 主軸と副軸の長さは、軸の座標で与えなければいけません。楕円の向き (orientation) は、水平軸と楕円の主軸との間の角度で指定します。角度を与 えなければ、デフォルトの楕円の向きが代わりに使われます (以下参照:set style ellipse (95.81.10))。キーワード units は、楕円の軸の縮尺の制御に使 用します。units xy は、主軸は x 軸の単位で、副軸は y 軸の単位で計算 しますが、units xx は両軸とも x 軸の単位で縮尺し、units yy は両軸 とも y 軸の単位になります。 デフォルトは xy ですが、set style ellipse units の設定でいつでも変 更できます。
注意: x 軸と y 軸の縮尺が等しくない場合 (そして units xy の場合)、回 転後の主軸と副軸の比は正しくはなりません。
set object ellipse size < 2r> ,< 2r> と set object circle < r> とは、 一般には同じことにはならないことに注意してください。circle の半径は常 に x 軸の単位で計られ、よって x 軸と y 軸の縮尺が違ったり、描画のアス ペクト比が 1 でなくても、常に円が生成されます。units が xy に設定 されていれば、'set object ellipse' では、最初の < 2r> は x 軸の単位で、 後ろの < 2r> は y 軸の単位で計られますが、これは x 軸と y 軸の縮尺が同 じで、かつ描画のアスペクト比が 1 である場合のみ円を生成することを意味 します。しかし、units を xx や yy にセットすれば、コマンド set object で指定した直径は同じ単位で計算されるので、楕円は正しいア スペクト比を持ち、描画をリサイズしてもそのアスペクト比は保持されます。
竹野茂治@新潟工科大学