set key autotitle は、凡例の各グラフを、plot コマンドで使用したデー
タファイルや関数の名前によって特定するようにしますが、これがデフォルト
の挙動です。set key noautotitle は、その自動的なグラフのタイトル付け
を無効にします。
コマンド set key autotitle columnheader は、各入力データの先頭行の各
列のエントリをテキスト文字列と解釈し、対応する描画グラフのタイトルとし
て使用します。描画される量が、複数の列データの関数である場合は、
gnuplot はどの列をタイトルの描画に使えばいいのかわかりませんので、その
場合、plot コマンド上で、例えば以下のように明示的にタイトルの列を指定する必要があります。
plot "datafile" using (($2+$3)/$4) title columnhead(3) with lines
注意: set key autotitle columnheader とすると、たとえ凡例 (key) が
unset key で無効になっている場合でも、1 列目をデータとしてではなく、
列のヘッダとして処理します。これは、stats や fit のように凡例を作
らないコマンドに対しても同様です。
また、いずれの場合でも、plot コマンドに明示的な title や notitle
キーワードを指定すれば、それは set key autotitle による設定より優先
されます。
竹野茂治@新潟工科大学
2017年10月31日