save {functions | variables | terminal | set | fit} '<filename>'
どれも指定しなかった場合は、gnuplot は、ユーザ定義関数、変数、set で 設定するオプション、最後に実行した plot (または splot) コマンドの 全てを保存します。
save は、テキスト形式で出力します。また、このファイルは load コマ ンドで読み込むことができます。set オプション付き、または何もオプショ ンをつけずに save を実行した場合、terminal の選択と output のフ ァイル名はコメント記号つきで書き出されます。これはその出力ファイルを 他の環境にインストールされた gnuplot 上で動かす場合に、修正なしに使え るようにする、あるいはうっかりファイルを上書きしてしまったりする危険性 を避ける、といった意味があります。
save terminal は、terminal の状態を、コメント記号をつけずに書き出 します。これは主に、ちょっとの間だけ terminal の設定を入れ替え、その 後保存しておいた terminal の状態を読み込むことで以前の terminal の設定に戻す場合などに役立ちます。ただ、単一の gnuplot セッションでは、現 在の terminal を保存/復元する他の方法であるコマンド set term push と set term pop を使う方がむしろいいかもしれません。以下参照:set term (95.84)。
save fit は、直近の fit コマンドで使用した変数のみを保存します。そ の保存ファイルは、後で via キーワードを使うことで fit コマンドの初期 化用のパラメータファイルとして利用できます。
ファイル名は引用符に囲われていなければなりません。
特別なファイル名 "-" により save コマンドに標準出力に出力させること ができます。popen 関数をサポートするようなシステム (Unix など) では、 save の出力をパイプ経由で他の外部プログラムに渡すことができます。その 場合、ファイル名としてコマンド名の先頭に '| ' をつけたものを使います。 これは、gnuplot とパイプを通して通信するプログラムに、gnuplot の内 部設定に関する首尾一貫したインターフェースを提供します。詳細は、以下参照: batch/interactive (8)。
例:
save 'work.gnu' save functions 'func.dat' save var 'var.dat' save set 'options.dat' save term 'myterm.gnu' save '-' save '|grep title >t.gp'