* 線の点線/破線パターンは、現在は線の他の属性と独立に指定できます。以下参照: dashtype (20.2), set dashtype (89.18), set linetype (89.37)。
* 文字の書式制御は、下付き、上付き、フォントサイズ、その他以前有効だったものに加え、今は太字体 (bold) と斜体 (italic) フォント設定もサポート しています。このモード (拡張文字処理) は、現在はデフォルトで有効となっ ています。以下参照: enhanced text (14)。
* 対話型出力形式は、ハイパーテキストラベルをサポートしていますが、これ はマウスがそのラベルのリンク点上にあるときにのみ現れるものです。
* 新しい座標系 (度、分、秒)。以下参照: set xtics geographic (89.106.2)。
* 軸の見出しのデフォルト書式用の "% h" (LaTeX 系出力形式では "$%h$")。
この書式は C の標準書式の %g に似ていますが、指数部分がある場合には、
それが上付き文字として書かれることが違います。例えば、1.2E05 でなく、
1.2 x 10^
5 となります。
* スクリプト内で、インラインデータを名前付きのデータブロックとして保存 し繰り返し描画できるように。以下参照: inline data (78.3.4)。
* 32-bit のアルファ値 + RGB 色表記 (#AARRGGBB) をサポート。以下参照:colorspec (20.1)。
* hsv2rgb(H,S,V) という変換関数により HSV 色空間をサポート。
* 第 2 軸 (x2, y2) は、対応関数により、第 1 軸に固定できます。最も単純 なのは、これにより第 1 軸と 2 軸の軸の範囲を一致させることです。より一 般に、これにより非線形な軸を定義できるようになりますが、これまではその ようなことは対数軸しかできませんでした。以下参照: set link (89.38)。
* plot コマンドの各関数にオプションとして描画範囲を前置指定できます。 これは、plot 全体の範囲には影響せず、その関数のデータをサンプリングす る範囲でしかありません。以下参照: plot (78), piecewise.dem ()。
* 外部ライブラリ libcerf が利用可能であれば、それは複素数学関数 cerf, cdawson, erfi, faddeeva, および Voigt プロファイル VP(x,sigma,gamma) を提供するのに使われます。
* コマンド import は、外部共有オブジェクト (サポートはオペレーティン グシステム依存) が提供する関数にユーザ定義関数名を割り当てます。適当な 外部共有オブジェクトを作るためのテンプレートヘッダファイル、サンプルソ ース、makefile などが demo の中にあります。
* 対話作業の履歴一覧内の直前のコマンドは、番号で再実行できます。例えば history !5 は、history の一覧内の 5 番のコマンドを再実行します。
* ビットシフト演算子 > > と < < 。
* 新しい描画スタイル with parallelaxes、with table、および等高線の ラベル付け。
* gnuplot のシェル呼び出しで gnuplot スクリプトにパラメータを渡せます。 gnuplot -c scriptfile.gp ARG1 ARG2 ARG3 ...
* 新規コマンド set minussign と set micro。これらは、負の符号の表 示の際にハイフン (-) でなく印字文字としての「マイナス記号」(−) を使う よう、および科学的前置単位表示の際に "u" の代わりに「マイクロ記号」(μ) を使うよう、gprintf() ルーチンに指示します。これは、軸の刻みラベルと、 明示的に gprintf() を使って作られた文字列にのみ影響を与えます。これら の表現のために出力されるバイト列は、現在の encoding に依存します。コマ ンド set minus は、version 5.0 パッチレベル 5 で最初に現れ、まだ試験 段階のものです (仕様の細かい部分は変更の可能性あり)。