38 Filledcurves

Image figure_filledcurves
スタイル filledcurves は 2 次元描画でのみ利用可能です。これは 3 種類 の異なる指定が可能です。最初の 2 種類は関数描画、あるいは 2 列の入力デ ータ用のもので、後で紹介するようにオプションで更なる指定ができます。

書式:


   plot ... with filledcurves [option]

ここで、オプションは以下のうちのいずれかです:


   [closed | {above | below}
   {x1 | x2 | y | r}[=<a>] | xy=<x>,<y>]

最初のものは closed で、これは曲線それ自身を閉多角形と見なします。入 力データが 2 列の場合にはこれがデフォルトです。

2 種類目は指定された軸、あるいは水平線、垂直線、与えられた点などと、曲 線との間に作られる領域を塗りつぶします。


   filledcurves closed   ... 丁度閉曲線で囲まれる領域
   filledcurves x1       ... x1 軸
   filledcurves x2       ... x2 軸 (y1, y2 軸も同様)
   filledcurves y=42     ... 直線 y=42, すなわち x 軸と平行
   filledcurves xy=10,20 ... x1,y1 軸での点 10,20 (扇型のような形状)
   filledcurves above r=1.5  極座標での動径軸の 1.5 の外側の領域

3 種類目は 3 列の入力データを必要とし、それらは x 座標と、それに対する 2 つの y 座標からなり、それらは同じ x 座標の集合に対する 2 つの曲線の y 座標に対応します。そしてその 2 つの曲線の間の領域が塗りつぶされます。 入力データが 3 列以上の場合にはこれがデフォルトです。


    3 列:  x  y1  y2

入力された 2 つの曲線の間の領域の塗りつぶしの例:

曲線間の塗りつぶしデモ。


   plot 'data' using 1:2:3 with filledcurves

abovebelow オプションは

   ... filledcurves above {x1|x2|y|r}=<val>

および
   ... using 1:2:3 with filledcurves below

の形のコマンドに適用可能です。どちらの場合でも、これらのオプションは 塗りつぶし領域を、境界線、または境界曲線の片側に制限します。

注意: この描画モードは全ての出力形式でサポートされるとは限りません。

     3 列のデータ描画では、x= と y= のキーワードは無視します。

データファイルから描かれた曲線の塗りつぶしを拡大すると、何もなくなった り正しくない領域になることがありますが、それは gnuplot が、領域ではな く点や線をクリッピングしているからです。

< a> , < x> , < y> が描画領域の外にある場合、それらはグラフの境界へ移動され ます。よって、オプション xy=< x> ,< y> を指定した場合の実際の塗りつぶし領 域は、xrange や yrange に依存します。

竹野茂治@新潟工科大学
2017年3月21日