78.11 Title

デフォルトでは各曲線は、対応する関数やファイル名でキーの中に一覧表示さ れますが、plot のオプション title を使うことで、明示的なタイトルを与 えることもできます。

書式:

     title <text> | notitle [<ignored text>]
     title columnheader | title columnheader(N)
           {at {beginning|end}}

ここで < text> は、引用符で囲まれた文字列か、文字列と評価される式のいず れかです。引用符はキーには表示されません。

入力データの列の最初の項目 (すなわち列の先頭) を文字列フィールドと解釈 し、それをキータイトルとして利用するオプションもあります。以下参照:datastrings (13)。これは、set key autotitle columnhead を指定すればデフ ォルトの挙動となります。

曲線タイトルとサンプルは予約語 notitle を使うことでキーから削除でき ます。何もないタイトル (title '') は notitle と同じ意味を持ちます。 サンプルだけが欲しいときは、一つ以上の空白をタイトルの後ろに入れてください (tilte ' ')。notilte の後ろに文字列をつけた場合、その文字列 は無視されます。

key autotitles が設定されて (デフォルト)、かつ titlenotitle も指定されなかった場合、曲線のタイトルは plot コマンド上にある関数名 かデータファイル名になります。ファイル名の場合は、指定される任意のデー タファイル修飾子もそのデフォルトタイトルに含まれます。

位置やタイトルの位置揃えなどの凡例のレイアウトは、set key で制御でき ます。詳細は、以下参照: set key (89.35)

描画する曲線のタイトルを、グラフの曲線自身の直前、あるいは直後に置くに は、at {beginning| end} を使用します。このオプションは、with lines で描画する場合は有用ですが、他の描画スタイルでは意味がない場合もありま す。

例:

以下は y=x をタイトル 'x' で表示します:

     plot x

以下は、x の 2 乗をタイトル "x^2" で、ファイル "data.1" をタイトル"measured data" で表示します:

     plot x**2 title "x^2", 'data.1' t "measured data"

以下は、極座標グラフの周りに円形の境界を書き、タイトルなしで表示します:

     set polar; plot my_function(t), 1 notitle

以下は、ファイルの先頭行の各列にタイトルを含む複数列のデータを描画します。各タイトルは、独立した凡例ではなく、対応する曲線の後ろに置きます:

     unset key
     set offset 0, graph 0.1
     plot for [i=1:4] 'data' using i with lines title columnhead at end

竹野茂治@新潟工科大学
2017年3月21日