set minussign
は、gprintf() の数字の出力に、ハイフンの代わりにマイナス符号文字を使用 するよう指示します。UTF-8 ロケールではそれは Unicode U+2212 に対応する マルチバイト文字列になり、Window コードページ 1252 ロケールでは、これ は 8 ビット文字の ALT+150 ("en dash") になります。コマンド set minussign は、軸の刻みのラベルと、gprintf を明示的に呼び出して生 成された文字列に影響を与えますが、その他の場合のハイフンを含む文字列に は何ら影響を与えません。以下参照: gprintf (89.27.1)。
LaTeX は、それ自身が負の符号を自前で処理する仕組みを持っているため、こ のコマンドは、LaTeX 系の出力形式を使用している場合は無視されることに注 意してください。postscript 出力形式を使用する場合も、gnuplot の postscript 用前処理ルーチンが ascii のハイフンコード \ 055 を minus という名前の異なる文字に変換するので、このコマンドは必要はありません。 set minussign が有効な場合に postscript 出力形式を使用したい場合は、 オプション set term post adobeglyphnames を使用した方がいいかもしれ ません。
このコマンドは試験的なもので、制限がありますし、細かい実装は変更する可 能性があります。
例 (utf8 ロケールを仮定):
set minus A = -5 print "A = ",A # ハイフンを含む文字列を出力 print gprintf("A = %g",A) # U+2212 文字を含む文字列を出力 set label "V = -5" # ハイフンを含むラベル set label sprintf("V = %g",-5) # ハイフンを含むラベル set label gprintf("V = %g",-5) # U+2212 を含むラベル