23 描画 (Plotting)

gnuplot にはグラフを描画する 4 つのコマンド plot, splot, replot, refresh があります。plot は 2 次元グラフを生成し、 splot は 3 次元グラフ (もちろん実際にはその 2 次元面への射影) を生成 します。replot は、それに与えた引数を、直前の plotsplot コマ ンドに追加したものを実行し、refresh は、データをファイルから再読み込 みする代わりに前に保存したデータを使って、直前の plotsplot コ マンドを再実行します。

描画に関する一般的な情報の大半は、plot に関する項で見つかります。3 次元描画に固有の情報は splot の項にあります。

plot は xy 直交座標系と極座標系が使えます。以下参照: set polar (88.65)splot は xyz 直交座標が使えますが、3 次元極座標、円柱座標データも入 力できます。以下参照: set mapping (88.44) plot では、4 つの境界 x (下), x2 (上), y (左), y2 (右) をそれぞれ独 立な軸として扱うこともできます。オプション axes で、与えられた関数や データ集合をどの軸のペアで表示させるかを選べます。また、各軸の縮尺や見 出しづけを完全に制御するために十分な補佐となる set コマンド群が存在 します。いくつかのコマンドは、set xlabel のように軸の名前をその中に 持っていますし、それ以外のものは set logscale xy のように、1 つ、または複数の軸の名前をオプションとしてとります。z 軸を制御するオプション やコマンドは 2 次元グラフには効力を持ちません。

splot は、点や線に加えて曲面や等高線を書くことができます。3 次元の関 数の格子定義に関する情報については、以下参照: set isosamples (88.34)。3 次元 データのファイルに必要な形態については、以下参照: splot datafile (90.1)。等 高線に関する情報については、以下参照: set contour (88.17), set cntrlabel (88.13),set cntrparam (88.14)

splot での縮尺や見出し付けの制御は、z 軸にも有効であること、および x2 軸、y2 軸のラベル付けが set view map を使って作られる疑似的な 2 次元描画にのみ可能であることを除けば plot と全く同じです。

竹野茂治@新潟工科大学
2016年7月29日