set terminal gif {{no}enhanced} {{no}transparent} {rounded|butt} {linewidth <lw>} {dashlength <dl>} {tiny | small | medium | large | giant} {font "<face> {,<pointsize>}"} {fontscale <scale>} {size <x>,<y>} {{no}crop} {animate {delay <d>} {loop <n>} {{no}optimize}} {background <rgb_color>}
PNG, JPEG, GIF 画像は、外部ライブラリ libgd を使って生成されます。GIF
の描画は、ImageMagick パッケージのソフト 'display' にその出力を以下のようにパイプで渡すことで対話的に表示させることができます:
set term gif set output '| display gif:-'
transparent は、ドライバに背景色の透明化 (transparent) を行うよう指 示します。デフォルトは notransparent です。
オプション linewidth と dashlength は拡大率で、描画されるすべての 線に影響を与えます。すなわち、これらは様々な描画コマンドで要求される値 に掛算されます。
butt は線分の描画で、その端の点でのはみだしを起こさない描画メソッド を使うようドライバに指示します。この設定は、線幅が 1 より大きい場合に のみ有効です。この設定は、水平線、垂直線の描画の場合に有用でしょう。 デフォルトは rounded (丸め) です。
フォントの選択の詳細は、やや複雑です。
以下に同じ意味を持つ簡単な例を示します:
set term gif font arial 11 set term gif font "arial,11"
オプション animate はあなたの手元にある gd ライブラリがアニメーショ ン gif の作成をサポートする場合にのみ有効です。作成される画像の表示間 隔は、1/100 秒単位で指定できます (デフォルトは 5)。ただし実際の表示間 隔は、使用する表示ソフトによって変化します。 アニメーションの繰り返し回数も指定できますが、デフォルトは 0 でそれは 無限の繰り返しを意味します。 アニメーション画像列は、次の set output か set term コマンドによっ て終了します。オプション optimize は、アニメーションに関する 2 つの 効果を持ちます。
1) アニメーション全体を通じて単一のカラーマップが使用されます。これは アニメーションの全てのフレームで使用される全ての色が最初のフレームで 定義されている必要があります。
2) 可能ならば、個々のフレームで一つ前のフレームと違う部分のみがアニメ ーションファイルに保存されます。これはファイルサイズを小さくしてくれ ますが、透明化機能を使用している場合には働かないかもしれません。
これら両方の最適化はより小さいサイズの出力ファイルを作ろうとするもの ですが、多分その減少量は、長いアニメーションかまたはフレームサイズが とても小さな場合にのみ意味がある程度でしょう。 オプション nooptimize はこれらの効果をいずれも無効にします。各フレ ームは、個々のカラーマップ (プライベートカラーマップ) を使い、丸ごと 保存されていきます。一つ注意しておきますが、最適化されていないアニメ ーションファイルは外部ユーティリティを使って後処理することができます し、その後処理によって gnuplot の最適化よりも小さなファイルが作られ るかもしれません。 デフォルトでは nooptimize です。
出力描画サイズ < x,y> はピクセル単位で与えます。デフォルトは 640x480 で す。以下も参照: canvas (7), set size (82.65)。 描画終了後の端の余白は、オプション crop で取り除くことができ、その結 果としてその画像サイズは小さくなります。デフォルトは nocrop です。