82.30.2 キーの凡例 (key samples)

デフォルトでは、グラフ上の各描画はキー内にそれぞれに対応するエントリを 生成します。このエントリには、描画タイトルと、その描画で使われるのと同 じ色、同じ塗りつぶし属性による線/点/箱 のサンプルが入ります。font と textcolor 属性は、キー内に現われる個々の描画タイトルの見た目を制御しま す。textcolor を "variable" にセットすると、キーの各エントリの文字列は、 描画グラフの線や塗りつぶし色と同じ色になります。これは、以前のある時期の gnuplot のデフォルトの挙動でした。

グラフ曲線のサンプルの線分の長さは samplen で指定できます。その長さ は目盛りの長さと、< sample_length> *(文字幅) の和として計算されます。 sapmlen は、グラフ上の点のサンプルの位置にも (もしサンプル線分自身が 書かれなくても) 影響を与えています。それは、点の記号はサンプル線分の中 央に書かれるためです。

行間の垂直スペースは、spacing で指定できます。その幅は、点のサイズ (pointsize) と垂直な目盛りのサイズと < vertical_spacing> の積になります。 この垂直スペースは、文字の高さよりも小さくはならないことが保証されてい ます。

< width_increment> は、文字列の長さに加えたり減らしたりする幅 (何文字分 か) を表す数値です。これは、説明に外枠を書き、文字列に制御文字を使う場 合にだけ有用でしょう。gnuplot は外枠の幅を計算するときは、ラベル文字 列の文字数を単純に数えるだけなので、それを修正するのに使えます。

竹野茂治@新潟工科大学
2015年6月19日