82.21 Fit

コマンド set fit は、fit コマンド用のオプションを制御します。

書式:

     set fit {logfile {"<filename>"}}
             {{no}quiet}
             {{no}errorvariables}
             {{no}prescale}
     unset fit
     show fit

引数 < filename> は、単一引用符か二重引用符で囲む必要があります。

ファイル名を指定しなかった場合、または unset fit を使用した場合は、 ログファイルはデフォルトの値である "fit.log"、または環境変数 FIT_LOG の値にリセットされます。

与えられたログファイル名が / か \ で終っている場合、それはディレクトリ 名と解釈され、ログファイルはそのディレクトリの "fit.log" となります。

オプション errorvariables が ON にされると、fit コマンドで計算され たここの当てはめパラメータの誤差が、そのパラメータの名前に "_err" をつ けた名前のユーザ定義変数にコピーされます。これは主に、当てはめ関数とデ ータの描画グラフの上にパラメータとその誤差を参照用に出力するのに使われ ます。例えば:


      set fit errorvariables
      fit f(x) 'datafile' using 1:2 via a, b
      print "error of a is:", a_err
      set label 'a=%6.2f', a, '+/- %6.2f', a_err
      plot 'datafile' using 1:2, f(x)

オプション prescale をオンにすると、Marquardt-Levenberg ルーチンに渡 す前に、各パラメータの値をそれらの初期値に従って事前にスケール変換しま す。これは、各パラメータの大きさにかなり大きな違いがある場合に、大変有 効です。ただし、初期値が完全に 0 の当てはめパラメータには、決してこの スケール変換は行いません。

デフォルトでは、ログファイルに書き出される情報は画面にも表示されます。 set fit quiet とすればこの画面表示は消えます。

竹野茂治@新潟工科大学
2015年6月19日