79 Reread

reread コマンドは、load コマンドまたはコマンドラインで指定した gnuplot のコマンドファイルを、その次のコマンドが読まれる前に、開 始点に再設定します。これは、コマンドファイルの最初から reread コマ ンドまでのコマンドの無限ループを本質的に実装していることになります。 (しかし、これは何も悪いことではありません。rereadif と組み合 わせることでとても有用なコマンドとなります。) 標準入力からの入力の場合は、reread コマンドは何も影響を与えません。

例:

ファイル "looper" が次のようなファイルで

     a=a+1
     plot sin(x*a)
     pause -1
     if(a<5) reread

そして、gnuplot から次のように実行するとします。
     a=0
     load 'looper'

すると、pause のメッセージで分割された 5 回のプロットが行われることに なります。

ファイル "data" が、各行に、0 から 10 までの範囲 (yrange) の 6 つのデ ータ を持ち、最初が x 座標で、その他は 5 つの異なる関数の、その x での 値であるとします。そして、ファイル "plotter"

     c_p = c_p+1
     plot "$0" using 1:c_p with lines linetype c_p
     if(c_p <  n_p) reread

で、gnuplot から次のように実行するとします。
     n_p=6
     c_p=1
     unset key
     set yrange [0:10]
     set multiplot
     call 'plotter' 'data'
     unset multiplot

すると、5 つのプロットを合わせた 1 つのグラフができます。yrange は、 multiplot モードで最初のものに続けて書かれる 5 つのグラフが、同じ軸を 持つように、明示的に指定する必要があります。線種も指定しなければなりま せん。さもないと、全てのグラフが同じ線種で書かれることになります。 アニメーションのサンプルとして、demo ディレクトリの animate.dem も参照 してください。

竹野茂治@新潟工科大学
2015年6月19日