* NaN や、正しくないデータ列数、または他の予期しないものを含む入力デー タの処理の改良。例 (や図) については、以下参照: missing (87.19.3)。
* 時間座標は、標準的な Unix エポック (1970 年 1 月 1 日) からの秒数と して内部で保存します。以前の版の gnuplot では、別のエポック (2000 年1 月 1 日) を内部で使用していました。この変更は、gnuplot の外で作られ た秒単位のデータによって矛盾がもたらされる問題を解決します。インストー ルされている個々の gnuplot がどちらのエポックを使用しているかについて は、コマンド print strftime("%F",0) で知ることができます。現在は、時 間は少なくともミリ秒の精度で保存されます。
* 関数 timecolumn(N,"timeformat") は、現在は 2 つの引数を持ちます。 新しい 2 つ目の引数はどのデータ軸とも関連しておらず、よってこれにより 関数 timecolumn を、x や y 軸に指定するのとは違う形式の日時データの 読み込みに使えるようになります。この機能は、次のコマンド列に取って変わ ります: set xdata time; set timefmt "timeformat"。これは、複数のファ イルから異なる書式の日時データを読んで、それらを組み合わせて 1 つのグ ラフにすることを可能にします。
* コマンド set [axis]range のキーワード reverse は、自動縮尺 (autoscaling) にのみ影響し、set xrange [0:1] のようなコマンドの意味 を逆にしたり他の変更を行ったりはしません。このような場合に x 軸の方向 を逆向きにしたければ、代わりに set xrange [1:0] としてください。
* コマンド call は、変数群 ARGC, ARG0, ..., ARG9 を提供するよう実装 されています。ARG0 は、実行するスクリプト名を指します。ARG1 から ARG9 は文字列変数になるので、直接参照するか、または例えば @ARG1 のようにマ クロ展開させたものを参照することができます。call の古いパラメータ参照 形式 $0 ... $9 は現在は非推奨です。
* オプション smooth の kdensity の、bandwidth の追加指定では、データ列 からでなく 1 つのキーワードとして値を取ります。以下参照:smooth kdensity (77.3.6.11)。
* unset xrange (および他の軸の範囲も) は、元のデフォルトの範囲を復帰 します。
* unset terminal は、gnuplot 開始時の出力形式を復帰します。
竹野茂治@新潟工科大学