87.88 視線方向 (view)

コマンド set viewsplot の視線の角度を設定します。これは、グラ フ描画の 3 次元座標をどのように 2 次元の画面 (screen) に投影するかを制 御します。これは、描画されたデータの回転と縮尺の制御を与えてくれますが 正射影しかサポートしていません。3 次元射影、および 2 次元描画的地図上 への 2 次元直交射影がサポートされています。

書式:

     set view <rot_x>{,{<rot_z>}{,{<scale>}{,<scale_z>}}}
     set view map {scale <scale>}
     set view {no}equal {xy|xyz}
     show view

ここで < rot_x> < rot_z> は、画面に投影される仮想的な 3 次元座標系の 回転角 (単位は度) の制御で、最初は (すなわち回転が行なわれる前は) 画面内の水平軸は x, 画面内の垂直軸は y, 画面自身に垂直な軸が z となっ ています。最初は x 軸の周りに < rot_x> だけ回転されます。次に、新しい z 軸の周りに < rot_z> だけ回転されます。

コマンド set view map は、グラフを地図のように表示するのに使います。 これは等高線 (contour) のグラフや、pm3d モードによる 2 次元温度分布 などで with image よりもむしろ有用です。後者では、入力データ点のフィ ルタ用の zrange の設定、および色の範囲の縮尺に関する cbrange の設 定を適切に行うことに注意してください。

< rot_x> は [0:180] の範囲に制限されていて、デフォルトでは 60 度です。 < rot_z> は [0:360] の範囲に制限されていて、デフォルトでは 30 度です。 < scale> splot 全体の伸縮率を制御し、< scale_z> は z 軸の伸縮のみを 行ないます。伸縮率のデフォルトはどちらも 1.0 です。

例:

     set view 60, 30, 1, 1
     set view ,,0.5

最初の例は 4 つの全てをデフォルトの値にしています。2 つめの例は縮小率 のみを 0.5 に変更しています。


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竹野茂治@新潟工科大学
2015年1月5日