77.2.1 General

キーワード binary を単独で指定した場合は、非一様な格子を形成する座標 情報と、各格子点での値の両方を持つバイナリデータであることを意味し (以下参照: binary matrix (89.1.1))、他の形式のバイナリデータの場合は、そのデータ の形式を意味する追加キーワードを指定する必要があります。残念ながら、こ れらの追加キーワードの書式は単純ではありませんが、それでも general バ イナリモードは、特に多量のデータを gnuplot に送るようなアプリケーショ ンに取っては有用です。

書式:

     plot '<file_name>' {binary <binary list>} ...
     splot '<file_name>' {binary <binary list>} ...

general バイナリ形式は、ファイル構造に関する情報に関連するキーワード、 すなわち array, record, format, filetype などを < binary list> 内に与えることで有効になります。それ以外の場合は、非一様な matrix バイナリ形式と見なします。(詳細に関しては、以下参照: binary matrix (89.1.1)。)

注意: 以前の版の gnuplot では、バイナリデータ用のキーワードの解釈に、plotsplot では少し違いがありました。その意味の違う箇所は、今後 の版の gnuplot では、その一方あるいは両方が変更される可能性があります。

gnuplot は、例えば PNG 画像のように完全に自己記述される標準的なバイナ リファイル形式の読み込み方法をいくつか知っています。その一覧は、対話画 面で show datafile binary と入力することで参照できます。それら以外のものについては、概念上はバイナリデータはテキストデータと同様に考えることができます。各点には、using 指定で選択される情報の列があります。 format 文字列を指定しなかった場合、gnuplot はバイナリ数値の数を < using list> で与えられる最大の列番号に等しく取ります。例えば、 using 1:3 とすると 3 列ずつデータが読み取られ、2 番目のものは無視し ます。各描画スタイルにはデフォルトの using 指定があります。例えば with image はデフォルトで using 1 を、with rgbimage はデフォルト で using 1:2:3 を使います。

竹野茂治@新潟工科大学
2015年1月5日