書式:
set fit {logfile {"<filename>"}} {{no}quiet} {{no}errorvariables} {{no}prescale} unset fit show fit
引数 < filename> は、単一引用符か二重引用符で囲む必要があります。
ファイル名を指定しなかった場合、または unset fit を使用した場合は、 ログファイルはデフォルトの値である "fit.log"、または環境変数 FIT_LOG の値にリセットされます。
与えられたログファイル名が / か \ で終っている場合、それはディレクトリ 名と解釈され、ログファイルはそのディレクトリの "fit.log" となります。
オプション errorvariables が ON にされると、fit コマンドで計算され たここの当てはめパラメータの誤差が、そのパラメータの名前に "_err" をつ けた名前のユーザ定義変数にコピーされます。これは主に、当てはめ関数とデ ータの描画グラフの上にパラメータとその誤差を参照用に出力するのに使われ ます。例えば:
set fit errorvariables fit f(x) 'datafile' using 1:2 via a, b print "error of a is:", a_err set label 'a=%6.2f', a, '+/- %6.2f', a_err plot 'datafile' using 1:2, f(x)
オプション prescale をオンにすると、Marquardt-Levenberg ルーチンに渡 す前に、各パラメータの値をそれらの初期値に従って事前にスケール変換しま す。これは、各パラメータの大きさにかなり大きな違いがある場合に、大変有 効です。ただし、初期値が完全に 0 の当てはめパラメータには、決してこの スケール変換は行いません。
デフォルトでは、ログファイルに書き出される情報は画面にも表示されます。 set fit quiet とすればこの画面表示は消えます。
竹野茂治@新潟工科大学