この設定は、UTF-8 エンコーディングでの PostScript 出力にのみ関係します。
これは、0x00FF より大きい Unicode エントリポイント (つまり Latin1 集合
外のすべて) の文字を記述するのに使われる名前を制御します。一般に、
unicode 文字は一意の名前を持たず、それは unicode 識別番号しか持ちませ
ん。しかし、Adobe は、ある範囲の文字 (拡張ラテン文字、ギリシャ文字等)
に名前を割り当てる推奨規則を持っています。フォントによってはこの規則を
利用しているものありますし、そうでないものもあります。gnuplot はデフォ
ルトでは Adobe グリフ名を使用します。例えば、ギリシャ文字の小文字のア
ルファは /alpha となります。noadobeglyphnames を指定した場合、この文
字に対して gnuplot は代わりに /uni03B1 を使おうとします。
この設定でおかしくなったとすれば、それはその文字がフォント内にあるにも
かかわらずそれが見つからない場合です。Adobe フォントに対しては、デフォ
ルトを使うのが常に正しいかもしれませんが、他のフォントでは両方の設定を
試してみないといけないかもしれません。以下も参照: fontfile (91.51.2)。
竹野茂治@新潟工科大学
2013年10月16日