81.53.3 走査の順番 (scanorder)

デフォルトでは、pm3d の塗り潰し曲面を構成する四角形は、それらが曲面の 格子点に沿って出会う順番に塗り潰されます。この順番は、オプション scansautomatic| scansforward| scansbackward で制御できます。これら の走査 (scan) オプションは、一般には隠面処理とは両立しません。

2 回の連続する走査で点の数が同じでなかった場合、四角形の点の取り始めを、 両方の走査の最初から (flush begin) にするか、最後から (flush end) にするか、真中から (flush center) にするかを決定しなければいけません。 flush (center| end)scansautomatic とは両立せず、よって flush center または flush end を指定して scansautomatic が設定さ れた場合、それは無言で scansforward に変更されます。

2 回の連続する走査で点の数が同じでなかった場合、個々の走査で点が足りな い場合に、走査の最後に色三角形を描くかどうかをオプション ftriangles は指示します。これは滑らかな色地図の境界を描くのに使われます。

gnuplot は、曲面の塗り潰しにおいては、本当の隠面処理は行いませんが、た いていは遠い方から近い方へ順に四角形要素を塗り潰すことで十分なできあが りになります。このモードは、以下のオプションを使うことで選択できます:

     set pm3d depthorder hidden3d

オプション depthorder は塗り潰し四角形への指示で、オプション hidden3d は同様に境界線 (もし描くなら) への指示です。大域的なオプシ ョンである set hidden3d は、pm3d 曲面には影響しないことに注意してく ださい。

竹野茂治@新潟工科大学
2013年10月16日