81.43 Mxtics

x 軸の小目盛り刻みの印は set mxtics で制御されます。unset mxtics によってそれを表示させなくすることが出来ます。同様の制御コマンドが各軸 毎に用意されています。

書式:

     set mxtics {<freq> | default}
     unset mxtics
     show mxtics

これらの書式は mytics, mztics, mx2tics, my2tics, mcbtics に 対しても同じです。

< freq> は大目盛り間の、小目盛りによって分割される区間の数 (小目盛りの 数ではありません) です。通常の線形軸に対してはデフォルトの値は 2 か 5 で、これは大目盛りによって変化します。よって大目盛り間に 1 つ、または 4 つの小目盛りが入ることになります。default を指定することによって小 目盛りの数はデフォルトの値に戻ります。

軸が対数軸である場合、分割区間の数はデフォルトでは有意な数にセットされ ます (10 個の長さを元にして)。< freq> が与えられていればそちらが優先さ れます。しかし、対数軸では通常の小目盛り (例えば 1 から 10 までの 2, 3, ..., 8, 9 の刻み) は、9 つの部分区間しかありませんが、< freq> の設定は 10 とすることでそうなります。

小目盛りを任意の位置に設定するには、("< label> " < pos> < level> , ...) の 形式を set {x| x2| y| y2| z}tics で使用してください。ただし、< label> は 空 ("") で、< level> を 1 にします。

コマンド set m{x| x2| y| y2| z}tics は、大目盛りが一様の間隔の場合にのみ 働きます。もし全ての大目盛りが set {x| x2| y| y2| z}tics によって手動で 配置された場合は、この小目盛りのコマンドは無視されます。自動的な大目盛 りの配置と手動の小目盛りの配置は、set {x| x2| y| y2| z}ticsset {x| x2| y| y2| z}tics add とを使うことで共存できます。

例:

     set xtics 0, 5, 10
     set xtics add (7.5)
     set mxtics 5

この場合、大目盛りは 0,5,7.5,10、小目盛は 1,2,3,4,6,7,8,9 の場所
     set logscale y
     set ytics format ""
     set ytics 1e-6, 10, 1
     set ytics add ("1" 1, ".1" 0.1, ".01" 0.01, "10^-3" 0.001, \
                    "10^-4" 0.0001)
     set mytics 10

この場合、大目盛りは指定された書式で、小目盛は対数的に配置

デフォルトでは小目盛りの表示は、線形軸ではオフで、対数軸ではオンになっ ています。その設定は、大目盛りに対する axis| border{no}mirror の指定を継承します。これらに関する情報については、以下参照:set xtics (81.96)

竹野茂治@新潟工科大学
2013年10月16日