71.5 Errorlines

誤差線 (errorbar) を伴う線描画は、2 次元データファイルの描画でサポート されていて、それは 1 個から 4 個の追加の (または using で指定する) 列データを与えることで行なわれます。これらの追加される値は、様々な errorline スタイルのそれぞれで異なった形で使われます。

デフォルトの状態では、gnuplot は、データファイルの各行に 3 個、4 個、 6 個のいずれかの個数のデータがあることを期待し、それぞれ以下のいずれかに対応します。


     (x, y, ydelta),
     (x, y, ylow, yhigh),
     (x, y, xdelta),
     (x, y, xlow, xhigh),
     (x, y, xdelta, ydelta),
     (x, y, xlow, xhigh, ylow, yhigh)

x 座標は指定する必要がありますし、データの順番も上の形式である必要があ りますが、using 修飾子でその順番を操作したり、欠けている列に対する値 を与えたりすることができます。例えば


     plot 'file' with errorlines
     plot 'file' using 1:2:(sqrt($1)) with xerrorlines
     plot 'file' using 1:2:($1-$3):($1+$3):4:5 with xyerrorlines

最後の例は、相対的な x の誤差と絶対的な y の誤差、というサポートされて いない組合せのデータのファイルに対するもので、using で相対的な誤差か ら絶対的な x の最小値と最大値を生成しています。

y 誤差線は (x, ylow) から (x, yhigh) へ描画される縦線です。ylow, yhigh 代わりに ydelta が指定された場合は、ylow = y - ydelta, yhigh = y + ydelta と扱われます。ある行に 2 つのデータしかない場合、yhigh, ylow は両方と も y になります。x 誤差線は同様の方法で計算される水平線です。

誤差線には、set bars が指定されていない場合、その両端で垂直に交わる 線分が付きます (詳細は、以下参照: set bars (81.4))。

自動縮尺 (autoscaling) が ON の場合、描画範囲は誤差線が入るように調整 されます。

更なる情報については、以下参照: plot using (71.3.7), plot with (71.11), set style (81.66)

竹野茂治@新潟工科大学
2012年10月3日