84 Gnuplot の制限 (limitations)

浮動小数計算例外 (浮動小数値が大きすぎる (または小さすぎる) 場合、0 で 割算した場合など) は、ユーザ定義関数において時折発生します。特に、いく つかのデモで、浮動小数の範囲を越える数値を生成することが起こるようです。 システムがそのような例外を無視する (gnuplot はそのような点を定義でき ないもの、と見なします) か、または gnuplot の実行を中止するかは、コ ンパイル時 (あるいは実行時) の環境によります。

ガンマ関数とベッセル関数、erf 関数は複素数引数に対しては動作しません。

すべての x11 描画ウィンドウに対して、一度に 1 つのカラーパレットのみが 有効です。これは、異なるパレットを使用する描画を含んだ multiplot では x11 上では正しく表示されない、ということを意味します。

"時刻" として指定された座標は 24 時で折り返し、精度の最小単位は 1 秒で す。これは、特に地理上の座標に基づく時刻を使っている場合には制限になり ます。

誤差指示線 (errorbars) は、極座標/球面座標描画モードでは使えません。

nohidden3d は、全体的な設定である set hidden3d を、個々の描画に対 して免除するためのオプションですが、これは媒介変数の曲線 (parametric) に対しては機能しません。

竹野茂治@新潟工科大学
2010年3月14日