51.68 Tpic

tpic ドライバは tpic \ special での LaTeX picture 環境の描画をサポー トします。 これは latexeepic ドライバに代わる別な選択肢です。 点の大きさ (pointsize)、線の幅 (linewidth)、点線の点の間隔 (interval) に関するオプションがあります。

書式:

     set terminal tpic <pointsize> <linewidth> <interval>

pointsizelinewidth は整数でミリインチ単位、interval は実数で 単位はインチです。正でない値を指定するとデフォルトの値が使われます。デ フォルトでは pointsize = 40, linewidth = 6, interval = 0.1 です。

LaTeX に関する全てのドライバは文字列の配置の制御に特別な方法を提供しま す: '{' で始まる文字列は、'}' で閉じる必要がありますが、その文字列全体 が LaTeX によって水平方向にも垂直方向にもセンタリングされます。'[' で 始まる文字列の場合は、位置の指定をする文字列 (t,b,l,r のうち 2 つまで) が続き、次に ']{'、文字列本体、で最後に '}' としますが、この文字列は LaTeX が LR-box として整形します。 \ rule{}{} を使えばさらに良い位置合わ せが可能でしょう。

例: 見出しの位置合わせに関して: gnuplot のデフォルト (大抵それなりになるが、そうでないこともある):

      set title '\LaTeX\ -- $ \gamma $'

水平方向にも垂直方向にもセンタリング:
      set label '{\LaTeX\ -- $ \gamma $}' at 0,0

位置を明示的に指定 (上に合わせる):
      set xlabel '[t]{\LaTeX\ -- $ \gamma $}'

他の見出し - 目盛りの長い見出しに対する見積り:
      set ylabel '[r]{\LaTeX\ -- $ \gamma $\rule{7mm}{0pt}}'

竹野茂治@新潟工科大学
2009年9月7日