5 後方互換性 (Backwards compatibility)

以前の版で使われていたいくつかの書式は gnuplot 4.0 で非推奨となりましたが、それは今でも認識はされ続けています。これは現在コンパイル時に制御 され、以下のようにして無効にできます:


     ./configure --disable-backwards-compatibility

注意: 非推奨の書式は、未来の gnuplot のある版からは、完全に無効になっ てしまうかもしれません。

一つの主な違いは、複雑なコマンド (特に文字列変数を含むコマンド) のあい まいさを避けるようなキーワードの導入です。特に注意すべき点は、オフセッ ト、線種、点種に対する生の数の使用でした。 具体例:

非推奨:

     set title "Old" 0,-1
     set data linespoints
     plot 1 2 4               # horizontal line at y=1

新:
     TITLE = "New"
     set title TITLE offset char 0, char -1
     set style data linespoints
     plot 1 linetype 2 pointtype 4

その他の互換性の部分は、multiplot モード以外でのコマンド set size の外側への影響です。以前の版では、コマンド set size < xx> , < yy> は、出力形式によっては、グラフのサイズとそれが書かれるキャンバスのサイズの両方を変更し、一方でグラフサイズのみを変更する出力形式もありました。キャ ンバスサイズを変更するための set size の使用は、現在では非推奨となっ ています。

以下参照: set size (p. [*]), set term size (p. [*])。個々の出力形式のヘルプも参照し てください。

竹野茂治@新潟工科大学
2009年9月7日