43.19 Fit

fit の設定は、コマンド fit がその出力を行うファイルを定義します。 使用している gnuplot が使えるように作られていれば、このコマンドは当て はめのパラメータ誤差を変数に書き出すかどうかも制御できます。

書式:

     set fit {logfile {"<filename>"}} {{no}errorvariables}
     unset fit
     show fit

引数 < filename> は、単一引用符か二重引用符で囲む必要があります。

ファイル名を指定しなかった場合、または unset fit を使用した場合は、 ログファイルはデフォルトの値である "fit.log"、または環境変数 FIT_LOG の値にリセットされます。

DOS と同様の OS のユーザは、以下のことに注意してください。文字 \ (バッ クスラッシュ) は 2 重引用符内では特別な意味を持つので、別なディレクト リのファイルを指定する場合は単一引用符で囲むか、またはそれぞれの \ \ \ と書く必要があります。または、DOS 上であっても、 \ の代わりに / (フ ォワードスラッシュ) を使うこともできます。

与えられたログファイル名が / か \ で終っている場合、それはディレクトリ 名と解釈され、ログファイルはそのディレクトリの "fit.log" となります。

オプション errorvariables が ON にされると、fit コマンドで計算され たここの当てはめパラメータの誤差が、そのパラメータの名前に "_err" をつ けた名前のユーザ定義変数にコピーされます。これは主に、当てはめ関数とデ ータの描画グラフの上にパラメータとその誤差を参照用に出力するのに使われ ます。例えば:


      set fit errorvariables
      fit f(x) 'datafile' using 1:2 via a, b
      print "error of a is:", a_err
      set label 'a=%6.2f', a, '+/- %6.2f', a_err
      plot 'datafile' using 1:2, f(x)

竹野茂治@新潟工科大学
2009年9月7日