21 区切りやカッコの使い方 (Syntax)

gnuplot Version 4 では、以前の範囲比べてキーワードやオプションに関する順序はだいぶ許容的になりました。しかし、もしあなたが正しく動くべきだと 思うオプション指定がエラーメッセージを出したなら、正確にドキュメントに 書かれている通りの順序で指定して試してみてください。

リストや座標がコンマ (,) 区切りであるのに対し、オプションやそれに伴う パラメータはスペース ( ) 区切りです。範囲はコロン (:) で区切ってかぎか っこ ([]) でくくりますし、文字列やファイル名は引用符でくくり、他にいく つかカッコ (()) でくくるものがあります。中カッコ ({}) は特別な目的で使 われます。

コンマは以下の区切りで使用されます。set コマンドの arrow, key, label の座標; 当てはめ (fit) られる変数のリスト (コマンド fit のキ ーワード via に続くリスト); コマンド set cntrparam で指定されると びとびの等高線の値やそのループパラメータのリスト; set コマンドの dgrid3d dummy, isosamples, offsets, origin, samples, size, time, view の引数; 目盛りの位置やそのループパラメータのリ スト; タイトルや軸の見出しの位置; plot, replot, splot コマンドの x,y,z 座標の計算に使われる媒介変数関数のリスト; plot, replot, splot コマンドの複数の描画 (データ、または関数) のそれぞれの一連のキ ーワードのリスト。

(丸) カッコは、目盛りの見出しを (ループパラメータではなく) 明示的に集 合与える場合の区切りとして、または fit, plot, replot, splot コ マンドの using フィルタでの計算を指示するために使われます。

(カッコやコンマは通常の関数の表記でも使われます。)

かぎかっこは、set, plot, splot コマンドでは範囲を区切るのに使わ れます。

コロンは range (範囲) 指定 (set, plot, splot コマンドで使われ る) の両端の値を区切るのに、または plot, replot, splot, fit コ マンドの using フィルタの各エントリを区切るのに使われます。

セミコロン (;) は、一行のコマンド行内で与えられる複数のコマンドを区切 るのに使われます。

中カッコは、postscript のようないくつかの出力形式で特別に処理される 文字列内で使用されます。または複素数を記述するのにも使われます: {3,2} = 3 + 2i となります。

PostScript 出力形式で enhanced text モード (拡張文字列処理モード) を 使う場合、現在は、{} の内部に \ n を入れてはいけません。

EEPIC, Imagen, Uniplex, LaTeX, TPIC の各出力形式では、単一引用符内の \ \ または二重引用符内の \ \ \ \ で改行を示すことが可能です。


竹野茂治@新潟工科大学
2009年4月5日