43.1 Angles

デフォルトでは gnuplot は極座標グラフの独立変数の単位はラジアンを仮定 します。set polar の前に set angles degrees を指定すると、その単位 は度になり、デフォルトの範囲は [0:360] となります。これはデータファイル の描画で特に便利でしょう。角度の設定は、set mapping コマンドを設定す ることにより 3 次元でも有効です。

書式:

     set angles {degrees | radians}
     show angles

set grid polar で指定される角度も、set angles で指定した単位で読まれ 表示されます。

set angles は組み込み関数 sin(x), cos(x), tan(x) の引数や asin(x), acos(x), atan8x), atan2(x), arg(x) の出力にも影響を与えます。双曲線関 数や、ベッセル関数の引数には影響を与えません。しかし、複素数を引数とす る逆双曲線関数の出力には影響が出ます。それらの関数が使われるときは、 set angles radians は入出力の引数の間に一貫性を持った管理を実現して いなければなりません。


     x={1.0,0.1}
     set angles radians
     y=sinh(x)
     print y         #{1.16933, 0.154051} と表示
     print asinh(y)  #{1.0, 0.1} と表示

しかし、
     set angles degrees
     y=sinh(x)
     print y         #{1.16933, 0.154051} と表示
     print asinh(y)  #{57.29578, 5.729578} と表示

以下も参照

http://www.gnuplot.info/demo/poldat.htmlpoldat.dem: set angles を用いた極座標描画のデモ

竹野茂治@新潟工科大学
2009年4月5日