set terminal png {{no}transparent} {{no}interlace} {{no}truecolor} {rounded|butt} {tiny | small | medium | large | giant} {font <face> {<pointsize>}} {size <x>,<y>} {{no}crop} {{no}enhanced} {<color0> <color1> <color2> ...}
PNG 画像は libgd によって生成されますが、オプションで libfreetype を使 って TrueType フォントや Adobe Type 1 フォントを使うこともできます。 Version 1.8 以上の libgd が必要です。
transparent はドライバに透明化 (transparent) PNG を生成するよう指示 します。この場合最初の指定色が透明化される色になります。デフォルトでは notransparent です。
interlace はドライバにインターレース GIF を生成するよう指示します。 デフォルトでは nointerlace です。
butt は線分の描画で、その端の点でのはみだしを起こさない描画メソッド を使うようドライバに指示します。この設定は、線幅が 1 より大きい場合に のみ有効です。この設定は、水平線、垂直線の描画の場合に有用でしょう。 デフォルトは rounded (丸め) で、このオプションには libgd の Version 2.0 以上が必要です。
PNG の描画を、ImageMagick パッケージのプログラム 'display' を使って、
出力をパイプに渡すことで以下のようにうまく見ることができます:
set term png set output '| display png:-'
連続する plot コマンドの出力は、display のウィンドウで対話的に < space> を打つことで見てください。その中から特定の一つをディスクに保存するには display ウィンドウ上でマウス左ボタンをクリックして save を選択してく ださい。
gd library によって次の 5 つの基本フォントが直接サポートされています: tiny (5x8 ピクセル), small (6x12 ピクセル), medium, (7x13 Bold), large (8x16), giant (9x15 ピクセル)。これらのフォントは大きさを変 更したり回転したり (純粋に水平か垂直な文字列しか使えません) することは できません。
gnuplot が TrueType (*.ttf) フォントか Adobe Type 1 (*.pfa) フォントを サポートするように構築されている場合、オプション font < face> {< pointsize> } でそれを選択できます。< face> は、そのフォ ントファイルのフルパス名かフォントフェース名 (font face name) ですが、 後者は、環境変数 GDFONTPATH で指示されるディレクトリ中のファイル名の先 頭部分であると見なされるものです。よって、'set term png font "Face"' は、< あるディレクトリ> /Face.ttf か < あるディレクトリ> /Face.pfa を探そ うとします。TrueType も Adobe Type 1 フォントも自由に大きさを変更でき ますし、任意の角度で回転できます。 フォントを指定しなかった場合、gnuplot はより良いデフォルトフォントを見 つけるために環境変数 GNUPLOT_DEFAULT_GDFONT を参照します。
enhanced は拡張テキスト処理機能 (上付き文字、下付き文字、および複数 のフォントの利用) を有効にします。詳細は以下参照: enhanced (p. )。 PNG/JPEG 出力ドライバは、それ自身拡張処理モードの命令をすべてサポート していますが、これらの機能のうちいくつかは、それが使用している libgd イブラリのバージョンやどのようなフォントが利用可能になっているかに依存 します。
サイズ < x,y> はピクセル単位で与えます。デフォルトは 640x480 です。ピク セル数は set size コマンドで縮尺することでも変更できます。 crop は完成した描画グラフの端の空白領域を取り除いて、結果として画像 サイズを小さくします。デフォルトは nocrop です。
個々の色は 'xrrggbb' の形式で指定します。ここで、x はそのまま文字 'x' を意味し、'rrggbb' は赤、緑、青の 16 進数での成分です。例えば 'x00ff00' は緑を表します。背景色を最初に指定し、その後ろに境界色、X 軸と Y 軸の 色、グラフの描画色、と続きます。色数は最大 256 色まで設定できます。
例:
set terminal png medium size 640,480 \ xffffff x000000 x404040 \ xff0000 xffa500 x66cdaa xcdb5cd \ xadd8e6 x0000ff xdda0dd x9500d3 # デフォルト
この例では透明化されない背景色が白で、境界は黒、軸は灰色、そして描画色 として赤、橙色、青緑色 (midium aquamarine)、アザミ色 (thistle 3)、明青 色 (light blue)、青、かきつばた色 (plum)、暗いすみれ色 (dark violet) の 8 色を使います。
set terminal png font arial 14 size 800,600
これは、環境変数 GDFONTPATH で指定されたディレクトリにある 'arial' と いう名前で 14pt のフォントサイズの TrueType フォントを検索します。
set terminal png transparent xffffff \ x000000 x202020 x404040 x606060 \ x808080 xA0A0A0 xC0C0C0 xE0E0E0
これは透明化される背景が白で、境界は黒、軸は暗い灰色、描画色はグレイス ケールで 6 色を使うことになります。
竹野茂治@新潟工科大学