コマンドラインでの引数は gnuplot 用のコマンドの書かれたファイルの名 前であるものとします。但し標準の X11 の引数は例外で、まず最初に処理さ れます。各ファイルはコマンドライン上で指定された順に load コマンドで ロードされます。gnuplot は、最後に指定されたファイルを処理し終ると終 了します。特別なファイル名 "-" は標準入力を表します。ファイルが 1 つも 指定されていない場合は、gnuplot は対話モードになります。詳細について は、以下参照: batch/interactive (p. )。
gnuplot は、コマンドや関数名は大文字小文字を区別します。いずれのコマ ンドも、あいまいさの無い限りにおいて省略することができます。1 行中には セミコロン (;) で区切って複数のコマンドを書くことができます (ただし、 load と call は最後のコマンドでなければなりません)。文字列は引用符 を使って表します。引用符は、一重でも、二重でも構いません。例えば
load "filename" cd 'dir'
しかし、両者には微妙な違いがあります (詳細は以下参照: syntax (p. ))。
gnuplot のコマンドの多くは複数のオプションを持っています。Version 4 は以前の版に比べて、それらのオプションの順序に関しては許容的になっていますが、しかし順序に依存するものも残ってはいます。オプションが認識され ないといったエラーメッセージが現われたら、正確にドキュメントに書かれて いる通りの順番で指定して試してみてください。
コマンドは、複数行にまたがることができます。その場合は、最終行以外の全ての行の行末にバックスラッシュ ( \ ) を書く必要があります。バックス ラッシュは必ず各行 *最後* の文字でなくてはなりません。その結果として バックスラッシュと、それに続く改行文字が存在しなかったかのように扱わ れます。つまり、改行文字がスペースの役をすることもありませんし、改行 によってコメントが終了することもありません。ですから複数行にまたがる 行の先頭をコメントアウトすると、そのコマンド全体がコメントアウトされ ることになります (以下参照: comments (p. ))。なお注意しますが、もし、複数 行のコマンドのどこかでエラーが起きたとき、パーサはその場所を正確には 指示することができませんし、また、正しい行に指示する必要もないでしょ う。
このドキュメントにおいて、中括弧 ({}) は省略可能な引数を表すものとし、 縦棒 (| ) は、互いに排他的な引数を区切るものとします。gnuplot のキー ワードや help における項目名は、バッククオート (`) または可能な場合 には boldface (太字) で表します。角括弧 (< > ) は、それに対応するもの に置き換えられるべきものを表します。多くの場合、オプションの引数には それが省略されるとデフォルトの値が使用されます。しかし、これらの場合 必ずしも角括弧が中括弧で囲まれて書かれているわけではありません。
ある項目についてのヘルプが必要なときには、help に続けてその項目名を 入力して下さい。または単に help や ? でもヘルプの項目のメニューが 現われます。
初めて gnuplot を使う方は、plotting に関する説明から読みはじめると 良いでしょう (現在使用中であれば help plotting と入力して下さい)。
simple.dem デモを参照してください。あるいは以下の Web ページにも他のデモと一緒にあります。
http://www.gnuplot.info/demo/simple.htmlhttp://www.gnuplot.info/demo/simple.html
竹野茂治@新潟工科大学