43.59.8.2 Boxes

boxes スタイルは 2 次元描画でのみ利用可能です。これは与えられた x 座 標を中心とし、x 軸から (グラフの境界から、ではありません) 与えられた y 座標までの箱を書きます。箱の幅は 3 つのうち一つの方法で決定されます。 それがデータの描画で、かつファイルが 3 列目のデータを持っている場合は それが箱の幅にセットされます。そうでなくて set boxwidth コマンドで箱 の幅がセットされていた場合それが使われます。そのどちらでもない場合、箱 の幅は、隣接する箱がくっつくように自動的に計算されます。

箱の中身は現在の塗りつぶしスタイル (fillstyle) に従って塗りつぶされま す。詳細は以下参照: set style fill (p. [*])。新しい塗りつぶしスタイルを plot コマンド上で指定することもできます。

塗りつぶしスタイルが empty の場合は、箱は背景色で塗りつぶされます。

塗りつぶしスタイルが solid の場合は、箱は現在の描画色でベタ塗りされ ます。これには追加オプション < density> があり、それは塗りつぶし密度を 意味し、0 は背景色、1 は描画色そのものになります。

塗りつぶしスタイルが pattern の場合は、箱は現在の描画色であるパター ンで塗りつぶされますが、出力ドライバがサポートしている必要があります。

例:

データファイルを塗りつぶした箱で描画し、箱同士を少し垂直方向にスペース を空ける (棒グラフ):


     set boxwidth 0.9 relative
     set style fill solid 1.0
     plot 'file.dat' with boxes

パターンでの塗りつぶしスタイルの箱で sin と cos のグラフを描画:


     set style fill pattern
     plot sin(x) with boxes, cos(x) with boxes

sin はパターン 0 で、cos はパターン 1 で描画されます。追加される描画は 出力ドライバがサポートするパターンを循環的に使用します。

それぞれのデータ集合で明示的に塗りつぶしスタイルを指定:


    plot 'file1' with boxes fs solid 0.25, \
         'file2' with boxes fs solid 0.50, \
         'file3' with boxes fs solid 0.75, \
         'file4' with boxes fill pattern 1, \
         'file5' with boxes fill empty

現在、以下の出力ドライバのみが empty 以外の塗りつぶしスタイルをサポートしています:x11, windows, pm, wxt, postscript, fig, pbm, png, gif, hpdj, hppj,hpljii, hp500c, jpeg, nec_cp6, epson_180dpi, epson_60dpi, epson_lx800,okidata, starc, tandy_60dpi。BeOS ドライバ (be) はまだテストされてい ません。

竹野茂治@新潟工科大学
2008年9月29日