43.36 Margin

自動的に計算される周囲の余白 (margin) はコマンド set margin で変更で きます。show margin は現在の設定を表示します。

書式:

     set bmargin {{at screen} <margin>}
     set lmargin {{at screen} <margin>}
     set rmargin {{at screen} <margin>}
     set tmargin {{at screen} <margin>}
     show margin

< margin> のデフォルトの単位には、適切と思われる、文字の高さと幅が使わ れます。正の値は余白の絶対的な大きさを定義し、負の値 (または無指定) は gnuplot によって自動計算される値を使うことになります。3 次元描画では 左の余白 (lmargin) のみが文字の大きさを単位として設定できます。

キーワード at screen は、その余白の指定が全体の描画領域に対する割合 であることを意味します。これは、多重描画 (multiplot) モードでの 2D, 3D グラフの角を正確に揃えるのに使えます。

描画の余白は通常目盛り、目盛りの見出し、軸の見出し、描画のタイトル、 日付、そして境界の外にある場合の key (グラフ見出し) のサイズ等を元に計 算されます。しかし、目盛りの刻みが境界でなく軸の方についている場合 (例 えば set xtics axis によって)、目盛りの刻み自身とその見出しは余白の 計算には含まれませんし、余白に書かれる他の文字列の位置の計算にも含まれ ません。これは、軸と境界が非常に近い場合、軸の見出しが他の文字列を上書 きする可能性を示唆します。

竹野茂治@新潟工科大学
2008年9月29日