書式:
[{<dummy-var>=}{{<最小値>}:{<最大値>}}] [{{<最小値>}:{<最大値>}}]
最初の範囲指定は独立変数の範囲 (xrange またはパラメトリックモードで は trange) で、2 番目のものは従属変数の範囲 yrange (パラメトリック モードでは xrange) となります。< dummy-var> には独立変数の新しい別名を 指定します (デフォルトの変数名は set dummy で変更できます)。< 最小値> , < 最大値> には定数式、あるいは * を書くことができます。
パラメトリックモードでなければ、与えられるべき範囲指定は xrange, yrange の順になります。
パラメトリックモードでは、plot コマンドに対してはその順序は trange, xrange, yrange になります。以下の plot コマンドは、trange を[-pi:pi], xrange を [-1.3:1.3], yrange を [-1:1] に設定する例です。
plot [-pi:pi] [-1.3:1.3] [-1:1] sin(t),t**2
x2 の範囲と y2 の範囲はここでは指定できないことに注意してください。 それには set x2range や set y2range が使われます。
範囲は適切なモードに対して、上に示した順序で解釈されます。必要な範囲 指定が一度全て指定されると、再び指定し直すことはありませんが、必要ない 部分を全く指定しないようにはできません - その代わりそこに空の範囲指定 [] を置きます。
* は、最小値や最大値に自動範囲指定 (autoscale) の機能を使うことを 可能にします。以下も参照: set autoscale (p. )。
plot や splot のコマンド行で指定された範囲はそのグラフにのみ影響を 及ぼします。よって、その後のグラフのデフォルトの範囲を変更するには、 set xrange や set yrange を使用してください。
時間データに対しては、範囲はクォートで囲んで指定する必要があります (データファイルに現われる時間データと同じ形式の)。gnuplot はその 範囲を読みこむのに時間書式文字列 (timefmt) を使用します。詳しくは 以下参照: set timefmt (p. )。
例:
以下は現在の範囲を使用します:
plot cos(x)
以下は x の範囲のみの指定です:
plot [-10:30] sin(pi*x)/(pi*x)
以下は上と同じですが、仮変数として t を使います:
plot [t = -10 :30] sin(pi*t)/(pi*t)
以下は x と y の両方の範囲の指定です:
plot [-pi:pi] [-3:3] tan(x), 1/x
以下は、y の範囲のみの指定で、両方の軸の自動範囲指定機能を無効にします:
plot [ ] [-2:sin(5)*-8] sin(x)**besj0(x)
以下は x の最大値と y の最小値のみの指定です。
plot [:200] [-pi:] exp(sin(x))
以下は x の範囲を時系列データとして指定しています:
set timefmt "%d/%m/%y %H:%M" plot ["1/6/93 12:00":"5/6/93 12:00"] 'timedata.dat'
竹野茂治@新潟工科大学