'-' は、データとコマンドを一緒に持つことが有用である場合のためにあ ります。例えば、gnuplot があるフロントアプリケーションのサブプロセ スとして起動される場合などがこれにあたります。例として、デモンストレ ーションでこの機能を使うものがあるでしょう。index や every のよう な plot のオプションが与えられていると、それらはあなたに使われるこ とのないデータを入力する事を強要します。次の例を見てください。
plot '-' index 0, '-' index 1 2 4 6
10 12 14 e 2 4 6
10 12 14 e
これは、実際に動作しますが、
plot '-' , '-' 2 4 6 e 10 12 14 e
とタイプする方が楽でしょう。
もし、replot コマンドで '-' を使うなら、あなたは 1 度以上データを入力する必要があでしょう (以下参照: replot (p. ))。
空のファイル名 ('') は、直前のファイル名が再び使われることを指示しま す。これは、
plot 'ある/とても/長い/ファイル名' using 1:2, '' using 1:3, '' using 1:4
のようなときに便利です。(もし同じ plot コマンド上で、'-' と '' の 両方を使用すると、上の例にあるように、インラインデータの 2 つのセット を与える必要があります。)
popen 関数を持っているコンピュータシステム (Unix) の上では、データフ ァイルは、'< ' で始まるファイル名によって、シェルコマンドからパイプ入 力することができます。例えば
pop(x) = 103*exp(-x/10) plot "< awk '{print $1-1965, $2}' population.dat", pop(x)
は、最初の人口の例と同じ情報を描画します。ただし、x 座標は 1965 年か らの経過年を表すようになります。この例を実行するときは、上のデータフ ァイルのコメント行をすべて削除しなければなりませんが、または上のコマ ンドの最初の部分を次のように変えることもできます (コンマに続く部分):
plot "< awk '$0 !~ /^#/ {print $1-1965, $2}' population.dat"
このアプローチは最も柔軟性がありますが、using あるいは thru キー ワードを用いた単純なフィルタリングで行うことも可能です。
竹野茂治@新潟工科大学