11 Datastrings

configure 時のオプション -enable-datastrings は、gnuplot にデータファ イル中のテキスト部分を (text field) を読み込ませ、処理させることを許可 します。テキスト部分は、ホワイトスペース (空白やタブ) を含まない任意の 印字可能な文字列、あるいは 2 重引用符で囲まれた任意の文字列 (ホワイト スペースが含まれても良い)、のいずれかの形です。データファイルに次の例 のような行が含まれている場合、それは 4 つの列を含み、3 列目がテキスト 部分であると見なされます:


 1.000 2.000 "Third column is all of this text" 4.00

テキスト部分は 2 次元や 3 次元描画内で例えば以下のように使用されます:


 plot 'datafile' using 1:2:4 with labels
 splot 'datafile using 1:2:3:4 with labels

テキスト部分の列データは 1 つ、または複数の描画軸の目盛りのラベルとし て使用できます。次の例は、入力データの 3 列目と 4 列目を (X,Y) 座標と して取り出し、それらの点の列を結ぶ線分を描画します。しかしこの場合 gnuplot は、x 軸に沿って標準的に間の空いた数字ラベルのついた目盛り刻み をつけるのではなく、入力データファイルの 1 行目の X 座標の位置に、目盛 り刻みと文字列を x 軸に沿ってつけて行きます。


 set xtics
 plot 'datafile' using 3:4:xticlabels(1) with linespoints

入力データの列の最初のエントリをテキスト部分と解釈するもう一つのオプシ ョンがあり、それはテキスト部分を、その描画した列のデータの説明 (key) のタイトル部分として使用します。次の例は、先頭の行の 2 列目の部分を説 明ボックス内のタイトルを生成するのに使用し、その後の列の 2,4 列目は要 求された曲線を描画するのに処理されます:


 plot 'datafile' using 1:(f($2)/$4) title 2 with lines

set style labels, using xticlabels, plot title, using 参照。

竹野茂治@新潟工科大学
2007年12月17日