38 Raise

書式:
     raise {plot_window_nb}

コマンド raise (lower の反対) は、pm, win, wxt, x11 等の gnuplot の対話型出力形式の実行中に、描画ウィンドウを上 (前面) に上げま す。描画ウィンドウを、デスクトップ上のウィンドウマネージャの z 方向の ウィンドウの重なりの前 (上) に置きます。

x11wxt のように複数の描画ウィンドウをサポートしている場合、デ フォルトではこのコマンドはそれらの複数のウィンドウを降順に上げ、最初に 作られたウィンドウを一番下に、最後に作られたウィンドウを一番上に並べま す。オプション引数の描画番号が与えられた場合、それに対応する描画ウィン ドウが存在すればそれのみが上げられます。

オプション引数は、単一の描画ウィンドウの出力形式、すなわち pmwin では無視されます。

ウィンドウが X11 で前面に出ない場合、(1) それらが同じ X11 セッションで 動作してない (例えば telnet や ssh セッションなどによって)、または (2) 前面に出すことがウィンドウマネージャによって防害されているかのどちらか でしょう。KDE では、KDE Control Center => Desktop => Window Behaviour => Advanced と進んで、"Focus stealing prevention level" を None (デフ ォルトは Low) に設定するといいでしょう。

竹野茂治@新潟工科大学
2007年8月27日