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34.49.74 Windows

windows ドライバでは 3 つのオプションを設定することができます。

書式:

     set terminal windows {<color>} {"<fontname>"} {<fontsize>}

$<$color$>$colormonochrome のいずれか、"$<$fontname$>$" は有効 な Windows のフォント名で、$<$fontsize$>$ はポイント単位でのフォントの大 きさです。

他のオプションもグラフメニュー、初期化ファイル、または set linestyle で設定できます。

Windows 版は、非対話型モードでは通常、コマンドラインから与えたファイル の最後に達すると直ちに終了し、このモードではテキストウィンドウは表示せ ず、グラフのみの表示となります。オプションとして /noend-noend を指定することでこの挙動は無効にできます。 Graph-menu gnuplot graph ウィンドウでマウスの右ボタンを押すか、システムメニュー から Options を選択すると以下のオプションを持つポップアップメニュー が現われます:

Bring to Top チェックを入れるとグラフウィンドウを他の全ての描画ウィン ドウの手前に表示

Color チェックを入れるとカラーの線種が有効、チェック無しでは白黒

Copy to Clipboard クリップボードにビットマップやメタファイルの画像を コピー

Background... ウィンドウ背景色の設定

Choose Font... グラフィックウィンドウで使うフォントの選択

Line Styles... 線の色や種類のカスタマイズ

Print... グラフィックウィンドウを Windows プリンタドライバでプリント アウト。プリンタと拡大率の選択が可能ですが、この Print オプションに よる印刷結果は gnuplot の持つプリンタドライバによるもの程良くはあり ません。

Update wgnuplot.ini 現在のウィンドウの位置、ウィンドウの大きさ、テキ ストウィンドウのフォントとそのフォントサイズ、グラフウィンドウのフォン トとそのフォントサイズ、背景色、線種を初期化ファイル WGNUPLOT.INI に 保存 Printing 好みにより、グラフは以下のような方法で印刷できます。

1. gnuplot のコマンド set terminal でプリンタを選択し、set output で出力をファイルにリダイレクト

2. gnuplot graph ウィンドウから Print... コマンドを選択。テキス トウィンドウからこれを行なう特別なコマンド screendump もある。

3. set output "PRN" とすると出力は一時ファイルに出力され、gnuplot を終了するかまたは set output コマンドで出力を他のものへ変更すると、 ダイアログ (対話) ボックスが現われ、そこでプリンタポートを選択。そこで OK を選択すると、出力はプリントマネージャでは加工されずにそのまま選択 されたポートでプリントアウトされる。これは偶然 (または故意) に、あるプ リンタ用の出力を、それに対応していないプリンタに送り得ることを意味する。 Text-menu gnuplot text ウィンドウでマウスの右ボタンを押すか、システムメニュー から Options を選択すると以下のオプションを持つポップアップメニュー が現われます:

Copy to Clipboard マークしたテキストをクリップボードにコピー

Paste 打ち込んだのと同じようにクリップボードからテキストをコピー

Choose Font... テキストウィンドウで使うフォントの選択

System Colors 選択するとコントロールパネルで設定したシステムカラーを テキストウィンドウに与える。選択しなければ白背景で文字は黒か青。

Update wgnuplot.ini 現在のテキストウィンドウの位置、テキストウィンド ウの大きさ、テキストウィンドウのフォントとそのフォントサイズを初期化フ ァイル WGNUPLOT.INI に保存

MENU BAR

メニューファイル WGNUPLOT.MNU が WGNUPLOT.EXE と同じディレクトリにあ る場合、WGNUPLOT.MNU に書かれているメニューが読み込まれます。メニュ ーコマンドは以下の通りです:

[Menu] 次の行の名前で新しいメニューを開始

[EndMenu] 現在のメニューを終了

[-] 水平なメニューの仕切りを入れる

[$\vert$] 垂直なメニューの仕切りを入れる

[Button] メニューにプッシュボタンを入れ、それに次のマクロを当てはめる

マクロは 2 行で書き、最初の行はマクロ名 (メニューの見出し)、2 行目がマ クロ本体です。先頭の空白列は無視されます。マクロコマンドは以下の通りで す:

[INPUT] -- [EOS] か {ENTER} までをプロンプトとして出力し文字列を入力

[EOS] -- 文字列の終り (End Of String)。何も出力しない

[OPEN] -- 開くファイル名をリストボックスから取得。[EOS] までがリスト ボックスのタイトル、その後から次の [EOS] か {ENTER} までがデフォルトの ファイル名 (Windows 3.1 の COMMDLG.DLL を使用)。

[SAVE] -- セーブファイル名を取得 ([OPEN] 同様)

マクロ文字の置き換えは以下の通りです:

{ENTER} -- 復帰 '$\backslash$r'

{TAB} -- タブ '$\backslash$011'

{ESC} -- エスケープ '$\backslash$033'

{^A} -- '$\backslash$001'

...

{^_} -- '$\backslash$031'

マクロは展開後の文字数が最大 256 文字に制限されています。 Wgnuplot.ini Windows 版の gnuplot は Windows ディレクトリにある WGNUPLOT.INI[WGNUPLOT] セクションからいくつかのオプションを読み込みます。 WGNUPLOT.INI ファイルの例です:


     [WGNUPLOT]
     TextOrigin=0 0
     TextSize=640 150
     TextFont=Terminal,9
     GraphOrigin=0 150
     GraphSize=640 330
     GraphFont=Arial,10
     GraphColor=1
     GraphToTop=1
     GraphBackground=255 255 255
     Border=0 0 0 0 0
     Axis=192 192 192 2 2
     Line1=0 0 255 0 0
     Line2=0 255 0 0 1
     Line3=255 0 0 0 2
     Line4=255 0 255 0 3
     Line5=0 0 128 0 4

GraphFont の項にはフォント名とポイント単位のフォントサイズを指定しま す。Border, Axis, Line には、赤の強度 (0-255)、緑の強度、青の強 度、カラーの線種、白黒の線種の 5 つの数字を指定します。この線種 (linestyle) は、0=実線、1=鎖線、2=点線、3=一点鎖線、4=二点鎖線、とな っています。上の例の WGNUPLOT.INI では、Line 2 はカラーモードでは緑の 実線で、白黒モードでは鎖線になります。デフォルトの線幅は 1 ピクセルです。 線種が負の値の場合、その絶対値がピクセル単位での線幅である実線を意味し ます。Line1 と points スタイルで使われる線種は 1 ピクセル幅の実線でな ければなりません。 Windows3.0 Windows 3.1 の方が良いのですが、以下のような制限の元で Windows 3.0 上 でも WGNUPLOT は動作します: 1. COMMDLG.DLL と SHELL.DLL (Windows 3.1、または Borland C++ 3.1 に ある) が windows ディレクトリにあること

2. Borland C++ 3.1 で作られた WGNUPLOT.HLP は Windows 3.1 フォーマッ トなので、それには Borland C++ 3.1 とともに提供される WINHELP.EXE を使 う必要あり

3. リアルモードではメモリ不足のため動作しない

4. TrueType フォントはグラフウィンドウ内では利用できない

5. ドラッグ-ドロップは働かない


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Shigeharu TAKENO
2003年 1月 16日