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11 Glossary

このドキュメント全体に渡って、用語に関する一貫性の維持が考えられていま す。しかしこの試みは完全には成功していません。それは gnuplot が時間 をかけて進化してきたように、コマンドやキーワードの名前もそのような完全 性を排除するかのように採用されて来ているからです。この節では、これらの キーワードのいくつかがどのように使われているかを説明します。

"ページ (page)" または "表示画面 (screen)"gnuplot がアクセス可能 な領域全体を指します。ディスプレイモニタでは、これは画面全体を指し、プ ロッタでは、一枚の紙全体になります。

表示画面は、一つ、またはそれ以上の "グラフ描画 (plot)" を含みます。グ ラフ描画は一つの横座標と一つの縦座標で定義されますが、余白 (margin) や その中に書かれる文字列 (text) 同様、それらは実際にその上に表示されてい る必要はありません。

グラフ描画は一つの "グラフ" を含みます。グラフは一つの横座標と一つの縦 座標で定義されますが、これらは実際にその上に表示されている必要はありま せん。

グラフは一つまたはそれ以上の "曲線 (line)" を含みます。曲線は一つの関 数、またはデータセットです。用語 "line" は描画スタイルとしても使われま す。さらにこの用語は "文字列の一行 (a line of text)" のように使われる こともあります。多分文脈からそれらは区別できるでしょう。

一つのグラフ上の複数の曲線はそれぞれ名前を持ちます。その名前は、その曲 線の表現に使われる描画スタイルのサンプルとともに "(説明) key" 内に一覧 表示されます。説明は、時には "(表題) legend" とも呼ばれます。

用語 "タイトル (title)"gnuplot では複数の意味で使われます。この ドキュメントではそれらを区別するために、形容詞として "描画の (plot)""曲線の (line)""説明の (key)" を頭につけたりもします。

一つのグラフは 4 つまでの見出し付けされる軸を持つことができます。そし て set xlabel のように、そのコマンド名の中に一つの軸の名前を持つ様々 なコマンドがあります。他に、set logscale xy のように、オプションに一 つまたはそれ以上の軸の名前を持つコマンドもあります。これらの使われ方の 中の 4 つの軸の名前はそれぞれ、グラフ描画の下の境界に沿う軸である "x"、 左の境界に沿う軸 "y"、上の境界に沿う軸 "x2"、右の境界に沿う軸 "y2" と なっています。3 次元描画では "z" もコマンド内に現われます。

データファイルに関する議論では、用語 "行 (record)" を復活し、ファイル の一行の文字列、すなわち、改行文字や行末文字同士の間の文字列、を指し示 すのに使います。"点 (point)" は行から取り出した一つのデータです。"デー タブロック (datablock)" は、空行で区切られた連続した複数の行からなる点 の集合です。データファイルの議論の中で "line" が参照される場合は、これ はデータブロックの部分集合を指します。

(訳注: この日本語訳の中ではここに書かれているような用語の統一は考慮さ れてはおらず、よって混乱を引き起こす可能性があります。厳密には原文を参 照すべきでしょう。)


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Shigeharu TAKENO
2003年 1月 16日