Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) 名前 FvwmIconMan - Fvwm アイコンマネージャ 形式 FvwmIconMan は fvwm によって実行されるので、コマンドラインか らの呼び出しでは動作しません。 説明 FvwmIconMan は twm アイコンマネージャをモデルにしたアイコ ン マネージャです。ユーザは、それぞれが管理するウィンドウタイプ の一覧を持つ複数のアイコンマネージャを持つことができます。例 え ば、あるマネージャでは emacs ウィンドウのみをリストアップ し、別のマネージャではそれ以外のすべてをリストアップするよう なものを持つことができます。また、各アイコンマネージャが使用 する解像度も指定することができます。例えば、あるものはすべて のデスクトップ上のウィンドウを管理し、別のものは現在のデスク トップ、あるいは現在のページ上のもののみを管理する、といった 具 合です。MiniIcons パッチを fvwm2 に当てている場合、FvwmI- conMan は管理しているウィンドウに対するミニチュアアイコン を 表示できます。このマネージャは列の最大数を固定させたり (この 場合は垂直に伸びる)、行の最大数を固定させたり (この場合は 水 平 に伸びる)、サイズを固定させたままにしたりできますし、ウィ ンドウボタンのサイズに合わせる (win95 のタスクバーを考えてく だ さい) こともできます。X の形状拡張 (X Shape extension) を サポートするようにコンパイルされている場合は、ウィンドウの形 状を変更もできます。 マウスかキーイベントを受け付けたとき に 起 動 さ れ る 動 作 (action) を 指定できます。例えば、マウスボタン 1 を選択した ウィンドウをアイコン化するように割り当て、矢印キーをマウスを 使わずにマネージャウィンドウを操縦するような割り当てを作成し たりできます。 FvwmIconMan は、現在どのウィンドウがキーボードフォーカ ス を 持っているかを表示するように設定できますし、選択イベント (以 下参照) を fvwm の Focus 関数に割り当てることで、twm のア イ コンマネージャの振舞いをまねることもできます。 初期化 初期化の間、FvwmIconMan は、以下に説明するものを記述している fvwm の設定ファイルを検索します。FvwmIconMan を sticky ウィ ンドウにすることを強く推奨しますし、followfocus オプションを 使 わせたい、あるいは Focus にある動作 (action) を割り当てた い場合は、FvwmIconMan を clicktofocus にしておくべき で しょ う。 そ し て、Shape オプションを利用する場合は、FvwmIconMan ウィンドウは fvwm では一切装飾をしないことを推奨します。 呼び出し FvwmIconMan は、.fvwmrc ファイル中に 'Module FvwmIconMan' の SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 1 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) 行を入れることで fvwm の初期化の際に呼び出すことができます。 FvwmTalk を fvwm の初期化の間に起動させたい場合は、この行 は InitFunction と ResetFunction 宣言内に置くべきですし、あるい はそれを後で呼び出すためにメニューやマウスボタン、キー ス ト ロー ク などに割り当てることも可能です。FvwmIconMan は、fvwm が見つけられるように ModulePath (.fvwmrc ファイル内で定義 さ れる) に置くべきです。 FvwmIconMan を、組み込みウィンドウリストをつけたものなどとし て 一 時 的に動作させたい場合は、引数として Transient を与え て、"Module FvwmIconMan Transient" のように呼びだせばうま く いくでしょう。この一時的動作モードでは、FvwmIconMan はカーソ ルの真下に一つのマネージャウィンドウをポップアップします。マ ウ ス ボタンがはなされると、それは適当な動作 (action) を実行 し、そして終了します。FvwmIconMan が複数のマネージャウィンド ウを作成するように指定できるので、状況はちょっと複雑になるの で、その振舞いは、一時的な動作ではやや不適切です。よって、一 時的に動作させる場合、FvwmIconMan は一つのマネージャウィンド ウのみを作成します。このマネージャウィンドウに対してオプショ ンを指定する場合は、マネージャID 'transient' を使用します。 設定オプションの一覧 FvwmIconMan には、かなりの数のオプションが追加されてき ま し た。長いマニュアルページは、私が嫌いなんですがページ分割され てしまうことでしょうから、ここに有効なオプションを記述した簡 単 な 参照のための一覧表を置きます。それらの詳細は、次のセク ションで説明します。 名前 説明 デフォルト action コマンドをイベントに割当 Mouse 0 N sendcommand Iconify background デフォルトの背景 gray buttongeometry ボタンの大きさ (ピクセル) 100x17 dontshow 無視するウィンドウの一覧 drawicons ミニアイコンを使用 false focusandselectbutton flat black white focusbutton フォーカスボタンのスタイル up black white followfocus フォーカス持つものを示す false font 8x13 foreground デフォルトの文字色 white format ボタンラベルの記述 "%c: %i" iconname アイコン名の管理者 FvwmIconMan managergeometry マネージャサイズ (ボタン) 0x1 nummanagers マネージャの数 1 plainbutton 普通のボタンのスタイル up white gray resolution global か desk か page か global selectbutton 選択されたボタンのスタイル flat white gray shape shape extension の使用 false show ウィンドウ一覧の表示 sort マネージャがソート true title マネージャタイトル FvwmIconMan SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 2 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) titlebutton タイトルボタンのスタイル raisededge white gray usewinlist WinListSkip? を引き継ぎ true honor 設定オプション オプション nummanagers 以外は、すべてのオプションはアイコ ン マネージャ毎に定義できます。よって、例えば、emacs マネージャ の前景色を赤にして、xterm マネージャを青にするといったことも できます。よって、設定行は以下の 2 つの形式のうちの 1 つとな ります: *FvwmIconMan*optionname optionvalue こちらは、すべてのマネージャに 対 し て、 オ プ ショ ン optionname が optionvalue の値を取ることを指定します。 *FvwmIconMan*managerid*optionname optionvalue こちらは、managerid のマネージャに対して、オ プ ショ ン optionname が optionvalue の値を取ることを指定します。 mangerid は、正の整数か文字列 "transient" のいずれか で す。整数の ID の場合は、通常の動作時に FvwmIconMan が生 成したマネージャを参照し、"transient" ID の場合は、一時 的な動作時に FvwmIconMan が生成した一つのマネージャを参 照します。 以下のオプションを指定できます: *FvwmIconMan*nummanagers num num は正の整数で、アイコンマネージャの総数を指 定 し ま す。 FvwmIconMan は、オプションを指定するアイコンマネー ジャを操作する前にいくつのアイコンマネージャがあるか を 知 りたいので、これは最初に指定すべきです。デフォルトは 1 です。 *FvwmIconMan*[id*]action type binding これは、FvwmIconMan コマンドをあるイベントに割り当て ま す。 type は、 Key, Mouse, Select のいずれかです。動作 (action) については、以下のアクションの節で説明します。 *FvwmIconMan*[id*]background background これは、デフォルトの背景色を指定します。 *FvwmIconMan*[id*]buttongeometry geometry これは、個々のボタンのピクセル単位での初期サイズ情報 を 指定します。高さを 0 に指定すると、ボタンの高さはフォン SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 3 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) トサイズから決定されます。X, Y 座標は無視されます。 *FvwmIconMan*[id*]drawicons boolean あなたの fvwm2 が MiniIcons を使用できる場合は、この オ プ ションは FvwmIconMan が MiniIcons を表示するかどうか を決定します。そうでなければ、これはエラーメッセージ を 出します。 *FvwmIconMan*[id*]focusbutton style [forecolor backcolor] これは、オプション plainbutton と同じで、そのウィンドウ に キーボードフォーカスがあるときのそのボタンの見た目を 指定します。 backcolor] *FvwmIconMan*[id*]focusandselectbutton style [forecolor これは、オプション plainbutton と同じで、そのボタンが選 択され、かつキーボードフォーカスを持つときのそのボタ ン の見た目を指定します。 *FvwmIconMan*[id*]font font これは、ボタンラベルに使われるフォントを指定します。 デ フォルトは 8x13 です。 *FvwmIconMan*[id*]foreground foreground これは、デフォルトの前景色を指定します。 *FvwmIconMan*[id*]format formatstring 管理されている各ウィンドウに対して、マネージャウィン ド ウ 内で文字列を表示させるための printf と似た書式文字列 の指定です。使用できるフラグは、%t, %i, %c, %r で、それ ぞ れ、ウィンドウタイトル、アイコン、クラス、リソース名 を表します。デフォルトは "%c: %i" です。警告: m4 は単語 format を予約していますので、m4 を使う場合は適切な動作 を行ってください。 *FvwmIconMan*[id*]iconname iconstring これは、マネージャウィンドウに対するウィンドウアイコ ン 名を指定します。iconstring には、一つの単語かまたは引用 符で囲まれた文字列のいずれかを指定できます。デフォル ト は "FvwmIconMan" です。 *FvwmIconMan*[id*]managergeometry geometry これは、マネージャの初期位置サイズ情報をボタン単位で 指 定します。height が 0 の場合は、マネージャは width 列か SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 4 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) らなるものになり、それは width 個を越えると垂直方向に一 度伸びます。同様に width が 0 の場合は、height 行からな るものになり、水平方向に伸びます。両方が 0 の場合は、マ ネー ジャウィンドウは丁度そのサイズになり、そのまま、と なります。列が生成されると、ボタンはそれに合わせて狭 く な ります。geometry を負の y 座標と設定すると、ウィンド ウマネージャは上の方向に伸びますが、それ以外の場合は 下 に伸びます。 *FvwmIconMan*[id*]plainbutton style [forecolor backcolor] これは、標準的なボタンの見せ方を指定しま す。 style は flat, up, down, raisededge, sunkedge のいずれかで、ボタ ンがどのように書かれるのかを意味します。色のオプショ ン は いずれも必須ではなく、指定しない場合はデフォルトの色 が使われます。よって白黒のスクリーン上では、オプショ ン style は無視されますが、それでも設定はしなければいけま せん。 *FvwmIconMan*[id*]resolution resolution これは、実際のウィンドウに対するエントリをいつ表示す る かを指定します。resolutions は、global, desk, page のい ずれかで、global の場合は、適切なタイプ (以下のオプショ ン show, dontshow の項目参照) のすべてのウィンドウが表 示され、desk の場合は、現在のデスクトップ上のそう い う ウィンドウだけが表示され、page の場合は、現在のページ上 のそういうウィンドウだけが表示されます。デフォ ル ト は global です。 *FvwmIconMan*[id*]selectbutton style [forecolor backcolor] これは、オプション plainbutton と同じで、マウスがそのボ タンの上にあるときのそのボタンの見た目を指定します。 *FvwmIconMan*[id*]shape boolean True と指定すると、形を持ったウィンドウを作ります。これ は 多分複数の列か行がある場合のみ意味があります。FvwmI- conMan が形状拡張 (shape extension) をサポートするよ う に コンパイルされていなければ、これはエラーメッセージを 生成します。形状ウィンドウを使用する場 合、 FvwmIconMan に 対する fvwm スタイルは、境界なしにすることを強く勧め ます。そうでないと、fvwm が混乱してしまうでしょう。 *FvwmIconMan*[id*]title titlestring そのマネージャウィンドウに対するウィンドウタイトル文 字 列 を指定します。titlestring には、一つの単語かまたは引 用符で囲まれた文字列のいずれかを指定できます。デフォ ル トは "FvwmIconMan" です。これは、マネージャウィンドウの タイトルバーがもしあればその中に書かれ、そし て マ ネー SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 5 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) ジャ が空のときに描画されるタイトルボタンの中に書かれま す。 *FvwmIconMan*[id*]titlebutton style [forecolor backcolor] これは、タイトルボタン (マネージャが空のときに描画さ れ る ボ タン) の見た目を指定する以外は、オプション plain- button と同じです。マネージャタイトルはタイトルボタン内 に書かれます。 以下の 2 つのオプションは、どのアイコンマネージャでどの ウィ ンドウを操作するかを制御します。一つのアイコンマネージャは 2 つのリストを持つことができ、一つは表示するウィンドウの、そし て もう一つは無視するウィンドウのリストです。dontshow のリス トのみが与えられた場合、アイコンマネージャはそのリスト以外の すべてのウィンドウを表示します。両方のリストが与えられた場合 は、アイコンマネージャは dontshow のリストに入ってな く て、 show のリストに入っているウィンドウを表示します。どちらのリ ストも与えられなかった場合は、すべてのウィンドウが対象となり ま す。 そ れぞれのリストは、type=pattern の形式のパターンに よって作成されます。ここで、type は class, resource, title, icon のいずれかで、pattern は fvwm の style コマンドで使われ るのと同じ書式の表現です (最小限のシェルパターンマッチ ン グ )。 pattern の前後に引用符を置くと、それも表現の一部と見なさ れます。一つのウィンドウが 2 つ以上のアイコンマネージャの 対 象となった場合、最も小さい id のアイコンマネージャがそれを取 得します。 *FvwmIconMan*[id*]show pattern list ウィンドウがそのリストの pattern の一つにマッチし た 場 合、それはこのマネージャによって管理されます。 *FvwmIconMan*[id*]dontshow pattern list ウィンドウがそのリストの pattern の一つにマッチし た 場 合、それはこのマネージャによって管理されません。 *FvwmIconMan*[id*]usewinlist boolean true とすると、WinListSkip スタイルフラグを引き継 ぎ ま す。 そ う で な い場合は、すべてのウィンドウが show と dontshow リストに従った管理の影響を受けます。 *FvwmIconMan*[id*]followfocus boolean true の場合、ボタンの見かけはウィンドウが現在フォーカス を持っているかどうかを反映します。デフォルトは false で す。 SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 6 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) *FvwmIconMan*[id*]sort boolean true の場合、アイコンマネージャはソートし続けま す。 デ フォルトは true です。 アクション 「アクション」は、以下のようなイベントに割り当てることができ るコマンドです: キーを押すこと、マウスクリック、マウスがウィ ンドウマネージャのボタンに入ること。これらは、それぞれ Key, Mouse, Select というアクション名で呼びます。 通常、マウスクリックに割り当てられたアクションは、ボタンが押 さ れ た ときに実行されます。一時的動作モード (transient) で は、FvwmIconMan はあるマウスイベントに割り当てられていると考 えるため、アクションはボタンが放されたときに実行されます。ヒ ント/警告: FvwmIconMan は、この場合はマウスボタンと修飾 キー を追跡し続けますので、FvwmIconMan を例えば meta-button3 に割 り当てている場合、実行したいアクションが、meta-button3 イ ベ ン トが起きたとき (meta キー上に指を置いたままボタンを放した 場合に起きるはず) にちゃんと実行されるかどうか確認しておく方 がいいでしょう。 アクションの書式は以下の通り: Key アクション: Key Keysym Modifiers FunctionList Keysym と Modifiers は、fvwm の Key コマンドのものと 全 く同じものです。 Mouse アクション: Mouse Button Modifiers FunctionList Button と Modifiers は、fvwm の Mouse コマンドのもの と 全く同じものです。 Select アクション: Select FunctionList FunctionList は、コンマ区切りのコマンドの列です。それら は、 一 つの割り当てられた状況 (今のところ、"現在" のボタンへのポ インタを含む状況のみ) において、左から右の順に実行されます。 そのアクションが実行されたときにあるボタンが選択された場合 ( 典型的にはマウスポインタがその上に座ることにより)、現在の ボ タンはそのボタンに初期化されます。そうでなければ、それは何も 指示しません。 有効なコマンドのほとんどは、それにより "現在" のボタンをその 近くのボタンへ移動するか、選択されたボタンにするか、そのボタ ンで表わされるウィンドウに動作を行なうコマンドを fvwm に送る などで変更します。この現在のボタンが選択されたボタンに初期化 されるまでは、選択されたボタンは暗黙のうちに現在のボタンへは 変わらないことに注意してください。この方法により、ユーザは、 SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 7 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) 選択されたボタンを変更することなしに色んなウィンドウにコマン ドを送信できます。 コマンドは、次の 5 種類の引数を取ります: Integer, Manager, Window, Button, String。String は fvwm に指定するものと完全 に同じ文字列で、引用符でくくられた文字列か、または引用符のな い単一の単語のいずれかです。繰り返しますが、コマンド列を一つ のイベントに割り当てるときは、それらをコンマで区切ってつなげ て書きます。 Window と Button は、それらはそれぞれ、マネージャウィンド ウ と あるウィンドウを示す FvwmIconMan ボタンを指定することとし て解釈されます。それらは整数 (それは N 番目のモジュールで あ る と見なされるが、N はボタンの番号で、0 が最初、-1 は最後の ものを意味する)、または、以下の文字列のうちのいずれかで す : Select, Focus, Up, Down, Right, Left, Next, Prev. Select と Focus は、現在選択されているかフォーカスのあるボタンかウィン ドウを参照します。Up, Down, Right, Left は、マネージャウィン ドウ内の現在のボタンの上、下、右、左にあるボタンかウィンドウ を 参照します。Next と Prev は、マネージャウィンドウ内に書か れているウィンドウの 1 次元的な一覧に従って、現在のボタン の 後、または前のウィンドウ、ボタン、あるいはマネージャを指定し ます。 Maneger は、整数か Next か Prev のいずれかです。 こ れ ら は Button の場合とほぼ同じことを意味しますが、マネージャの整数 の番号というの点では、それは空でないマネージャに制限されてい ます。 以下の関数が現在定義されています: bif Button Integer/String 相対的な分岐命令 (branch if)。Button が Select か Focus の 場合は、選択されたボタンかフォーカスのあるボタンがあ る場合にその分岐を選択します。Button が整数の場合、ゼロ で な い 場 合 にその分岐を選択します。Up, Down, Right, Left, Next, Prev のいずれかの場合、現在のボタンがその方 向 に移動可能な場合にその分岐を選択します。分岐が選択さ れた場合、Integer 個のコマンドがスキップされます。後 ろ 向きの方向への分岐は許されていません。 bifn Button Integer/String bif の否定。bif に対して説明した基準によって Button が 偽であるときにその分岐が選択されます。 gotobutton Button これは現在のボタンを Button に設定します。Button が整数 の 場合、選択されたボタンを含むマネージャがあれば、現在 のボタンは Button をそのマネージャ内の総ボタン数で 割っ た余りに設定されます。 SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 8 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) gotomanager Manager これは、ボタンを Manager のボタン 0 に設定します。こ れ は、 空 で なくて見えているマネージャにのみ向かいます。 よって整数引数は、そのようなマネージャの数で割った余 り とみなされます。 jmp Integer/String これは、Integer 個の命令の相対ジャンプを実行します。 前 に 戻るジャンプはできません。このジャンプは、jmp に続く 命令に対して相対的に計算されます。 label String これは、前の命令がジャンプできるようなラベルを提供し ま す。 それは引き続くジャンプ命令には見えず、よって同じラ ベルを同じ命令リスト内で複数回使うことができます (そ う するのはかなり邪悪なことなんですが) print String コンソールに文字列 String を印字します。アクションの デ バッグに便利でしょう。 quit FvwmIconMan を終了します。 ret アクション全体の実行をそこで停止します。 select もしあれば、現在のボタンを選択します。select のアクショ ン が指定されていた場合、それが実行されます。よって、そ の select アクション内にボタンの select を設定するこ と は愚かなこととみなされます。 sendcommand Command もしあれば、現在のボタンで表されているウィンドウに fvwm コマンド Command を送ります。 warp もしあれば、現在のボタンへカーソルを移動します。 例: gotobutton select, gotobutton Down, select これは、現在選択されているボタンの下のボタンを選択します。現 在 の ボタンが既に選択されたボタンに初期化されるため、これは SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 9 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) "gotobutton Down , select" と簡略化できます。 gotobutton Up, select これは、現在選択されているボタンの上のボタンを選択します。 gotobutton 0, select これは、現在のマネージャの最初のボタンを選択します。現在のマ ネージャがなくて、どのボタンも選択されていなければ、これは何 もしません。 gotobutton -1, select これは、現在のマネージャの最後のボタンを選択します。 gotobutton focus, select これは、フォーカスのあるウィンドウに対応するボタンを選択しま す。 gotobutton focus, Iconify これは、fvwm コマンドである Iconify をフォーカスのあるウィン ドウに送信します。これは、選択されているボタンを変更しないこ とに注意してください。 bif Next 3, gotobutton 0, select, ret, gotobutton Next, select もしボタンが選択されていて、それが最後のボタンならば、ボタン 0 へ 移動します。最後のボタンでなければ次のボタンへ移動しま す。ボタンが選択されていなければ、何もしません。基本的に、こ のアクションは現在のマネージャ内のすべてのボタンに渡って循環 するようになっています。 bif select 7, bif focus 3, gotomanager 0, select, ret, gotobutton focus, select, ret, gotobutton down, select これは FvwmIconMan に SendToModule コマンドを送信するとき に いいでしょう。選択されたボタンがあればその下へ移動し、そうで なければフォーカスのあるボタンがあればそれを選択し、そうでな ければマネージャ0 のボタン 0 が選択されます。 SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 10 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) bif select Select, bif focus Focus, gotomanager 0, select, ret, label Focus, gotobutton focus, select, ret, label Select, gotobutton down, select これは前のものと同じですが、ラベル命令を利用しています。 キーやマウスに割り当てることだけでなく、SendToModule コマ ン ド を利用して fvwm から FvwmIconMan にアクションを送信するこ ともできます。SendToModule を使う場合はコマンドを引用符で 囲 ま ないでください。現在のバージョンの fvwm2 では、バグのため FvwmIconMan も引用符で囲んではいけません。 設定例 最初の例は、FvwmIconMan の最も単純な呼び出しの例で、一つのア イコンマネージャのみを定義し、それですべてのウィンドウを管理 します: ############################################################## # fvwm の初期化の際に起動されるべき任意のモジュールをロード ModulePath /usr/lib/X11/fvwm:/usr/bin/X11 Module FvwmIconMan # FvwmIconMan をタイトルバーなし、sticky とし、アイコンを指定 Style "Fvwm*" Icon toolbox.xpm,NoTitle,NoHandles,Sticky Style "FvwmIconMan" HandleWidth 5, Handles, BorderWidth 5 ############################################################## ############################################################## # このモジュールで使われる定義 *FvwmIconMan*nummanagers 1 *FvwmIconMan*resolution global *FvwmIconMan*background slategrey *FvwmIconMan*foreground white *FvwmIconMan*font 7x13 *FvwmIconMan*buttongeometry 100x0 *FvwmIconMan*managergeometry 1x0-0+0 次の例は、私の個人的な設定です。これは 2 つのアイコンマ ネー ジャ を定義し、一つは emacs 用、もう一つはそれ以外でアイコン タイトルがないものを除いたすべてのウィンドウ用です。現 在 の ペー ジのウィンドウのみが表示されます。drawicons と shape オ プションを使用する場合は、fvwm と FvwmIconMan がそれに対応し て コンパイルされている必要があります。サイズ情報 (geometry) と表示オプションはアイコンマネージャ毎に指定され、その他はす べて共通であることに注意してください: Style "FvwmIconMan" NoTitle, Sticky, WindowListSkip, BorderWidth 0 SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 11 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) Style "FvwmIconMan" HandleWidth 0 Key F8 A N SendToModule FvwmIconMan bif select Select, bif focus Focus, gotomanager 0, select, sendcommand WarpToWindow, ret, label Focus, gotobutton focus, select, sendcommand WarpToWindow, ret, label Select, gotobutton prev, select, sendcommand WarpToWindow Key F9 A N SendToModule FvwmIconMan bif select Select, bif focus Focus, gotomanager 0, select, sendcommand WarpToWindow, ret, label Focus, gotobutton focus, select, sendcommand WarpToWindow, ret, label Select, gotobutton next, select, sendcommand WarpToWindow *FvwmIconMan*numManagers 2 *FvwmIconMan*Resolution page *FvwmIconMan*background steelblue *FvwmIconMan*foreground white *FvwmIconMan*font 7x13 *FvwmIconMan*usewinlist true *FvwmIconMan*drawicons true *FvwmIconMan*shape true *FvwmIconMan*followfocus true *FvwmIconMan*sort true *FvwmIconMan*plainbutton up white steelblue *FvwmIconMan*selectbutton down white steelblue *FvwmIconMan*focusbutton up white brown *FvwmIconMan*focusandselectButton down white brown *FvwmIconMan*titleButton raisededge white steelblue *FvwmIconMan*1*title "Emacs windows" *FvwmIconMan*1*iconname "FvwmIconMan: Emacs" *FvwmIconMan*1*format "%i" *FvwmIconMan*1*show resource=emacs resource=gemacs *FvwmIconMan*1*managergeometry 1x0-400+0 *FvwmIconMan*1*buttongeometry 200x0 *FvwmIconMan*2*title "All windows" *FvwmIconMan*2*iconname "FvwmIconMan: all" *FvwmIconMan*2*format "%c: %i" *FvwmIconMan*2*dontshow icon=Untitled *FvwmIconMan*2*managergeometry 2x4-0+0 *FvwmIconMan*2*buttongeometry 200x0 *FvwmIconMan*transient*geometry 194x100 *FvwmIconMan*transient*dontshow icon=Untitled *FvwmIconMan*transient*action Mouse 0 A sendcommand select select Iconify *FvwmIconMan*action Mouse 1 N sendcommand Iconify *FvwmIconMan*action Mouse 2 N sendcommand WarpToWindow *FvwmIconMan*action Mouse 3 N sendcommand "Module FvwmIdent FvwmIdent" *FvwmIconMan*action Key Left N gotobutton Left, select *FvwmIconMan*action Key Right N gotobutton Right, select *FvwmIconMan*action Key Up N gotobutton Up, select *FvwmIconMan*action Key Down N gotobutton Down, select *FvwmIconMan*action Key q N quit SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 12 Misc. Reference Manual Pages FvwmIconMan(1.0) 未対応の問題 現在知るところ、一つバグがあります。これに対するよい解があれ ば本当に感謝します。アインマネージャが上向き、または左向きに 伸びるよう設定されている場合、コンピュータによっては、それは 時として迷いこんでしまいます。 リソース名のないウィンドウを、それが本来されるほど上手くは対 応できません。 作者 Brady Montz (bradym@cs.arizona.edu). 謝辞 以下の彼らに感謝します: David Berson (berson@cs.pitt.edu), Josh M. Osborne (stripes@va.pubnix.com, Bjorn Victor (victor@delial.docs.uu.se), Adam Rice (wysiwyg@glympton.airtime.co.uk). SunOS 5.9 Last change: July 16, 1997 13