FvwmCascade 1.0 FvwmCascade(1) 名前 FvwmCascade - FVWM ウィンドウの積み重ね 形式 FvwmCascade は fvwm によって実行されるのでコマンドラインから の呼び出しでは動作しません。 説明 このモジュールは、現在のスクリーンのウィンドウを、ある程度の 窮屈さで積み重ねようとします。積み重ねは、連続したウィンドウ のウィンドウタイトルが、一つ前のウィンドウのものの下に見える ように行われます。 呼び出し FvwmCascade は、メニューかポップアップメニュー、またはボタン から呼びだすのが一番でしょう。積み重ねを抑制するのに使われる いくつものコマンドラインオプションがありますが、それは以下で 説明します。例えば、FvwmCascade を以下のような引数つきで呼び だせます: FvwmCascade -resize 10 2 80 70 この呼び出しでは、スクリーンの左上からパーセント単位で 10x2 の 位 置からウィンドウが積み重ねられます。スクリーンの 80x70 パーセントの位置がウィンドウの限界位置となります。resize も 指定されているので、ウィンドウは与えられた限界位置にまでサイ ズ変更されます。 コマンドライン引数は、以下のように FvwmCascade に渡 さ れ ま す。 -a これは、WindowListSkip スタイルが定義されているウィンド ウも含めてすべてのスタイルのウィンドウに作用します。 -desk これは、現在のスクリーン上のウィンドウのみでなく、デ ス ク トップのすべてのウィンドウが細い滝のように並ばさせま す。 -flatx これは、境界の横幅の増加を抑制します。 -flaty これは、境界の高さの増加を抑制します。 -incx arg これは、重ねられるウィンドウに順に追加されていく、水 平 方 向の増分を指定します。arg は、スクリーンの横幅に対す る百分率ですが、p が後についていればピクセル値になり ま FvwmCascade 1.0 Last change: November 27, 1996 1 FvwmCascade 1.0 FvwmCascade(1) す。デフォルトは 0 です。 -incy arg これは、重ねられるウィンドウに順に追加されていく、垂 直 方 向の増分を指定します。arg は、スクリーンの高さに対す る百分率ですが、p が後についていればピクセル値になり ま す。デフォルトは 0 です。 -m これは、最大化されたウィンドウにも影響を与えます (-all に含まれる)。 -noraise これは、ウィンドウの浮き上げを抑制し、深さの順序をそ の ままにします。 -nostretch これは、オプション -resize を使用した場合のウィンドウの 拡 大を抑制します。よって、ウィンドウは最大の幅と高さ ( 指定された場合) に合うように縮むのみです -r これは、ウィンドウの並びを逆順にします。 -s これは、sticky ウィンドウにも影響を与えます (-all に 含 まれる)。 -resize これは、強制的にすべてのウィンドウを限界の横幅と高さ ( 指定された場合) にサイズ変更します。 -t これは、一時的なウィンドウにも影響を与えます (-all に含 まれる)。 -u これは、タイトルのないウィンドウにも影響 を 与 え ま す (-all に含まれる)。 以上のスイッチを除き、4 つ以下のコマンドラインオプ ショ ン を与えることができます。最初の組は、最初のウィンドウ を置く、ずらし位置の x と y 座標です (デフォルトでは 0, 0)。 次の組は、積み重ねられたウィンドウ全体の最大の横幅 と高さを指定します。作用を受けるウィンドウがこの横幅 と 高 さの一方を越えている場合は、それは最大の横幅、または 高さになるようにサイズ変更されます。数字の後ろに p を付 け た場合、それはピクセル値として評価されますが、それ以 外はスクリーン全体に対する百分率であるとみなされま す。 各パラメータに 0 を指定するのは、それに何も指定しないこ とと同等になります。 バグ ウィンドウが積み重ねられている間にウィンドウを削除すると、も しかすると良くないことになるかもしれません。 FvwmCascade 1.0 Last change: November 27, 1996 2 FvwmCascade 1.0 FvwmCascade(1) 作者 Andrew Veliath FvwmCascade 1.0 Last change: November 27, 1996 3