128.53 Windows

出力形式 windows は、グラフ描画と文字列描画に Windows GDI を使用する 高速な対話型出力ドライバです。Windows では、複数の環境で動作する wxt 出力形式、qt 出力形式もサポートされています。

書式:


     set terminal windows {<n>}
                          {color | monochrome}
                          {solid | dashed}
                          {rounded | butt}
                          {enhanced | noenhanced}
                          {font <fontspec>}
                          {fontscale <scale>}
                          {linewidth <scale>}
                          {pointscale <scale>}
                          {background <rgb color>}
                          {title "Plot Window Title"}
                          {{size | wsize} <width>,<height>}
                          {position <x>,<y>}
                          {docked {layout <rows>,<cols>} | standalone}
                          {close}

複数のウィンドウ描画がサポートされています: set terminal win <n> で 出力が番号 n の描画ウィンドウに送られます。

color, monochrome は、カラー出力か白黒出力かの選択で、 dashed と solid は、点線と実線の選択です。color では solid が デフォルトで、monochrome では dashed がデフォルトです。 rounded は、線の端や接合部を丸くし、デフォルトの butt は尖った端と 角張った接合部を使用します。 enhanced は拡張文字列処理 (enhanced text mode) の機能 (上付、下付文字 やフォントの混在) を有効にします。詳細は以下参照: enhanced text (13)。 <fontspec> は "<fontface>,<fontsize>" の形式で、"<fontface>" は有 効な Windows のフォント名で、<fontsize> はポイント単位でのフォントの 大きさです。この両要素はいずれも省略可能です。 以前の版の gnuplot では、font キーワードは省略可能で、<fontsize> は引 用符なしの数値で与えることができましたが、現在はその形式はサポートして いませんので注意してください。 linewidth, fontscale, pointscale で、線の幅、文字サイズ、点記号の 大きさを伸縮できます。 title は、グラフウィンドウのタイトルを変更します。 size はウィンドウ内の描画領域のピクセル単位での幅と高さを、wsize は ウィンドウ自身の実際のサイズを、position はウィンドウの原点、すなわち 左上角のスクリーン上のピクセル単位での位置を定義します。これらのオプシ ョンは、ファイル wgnuplot.ini のデフォルトの設定を上書きします。

docked は、グラフウィンドウを、wgnuplot のテキストウィンドウの中に埋 め込み、size と position のオプションを無視します。docked は、コ ンソール版の gnuplot では利用できないことに注意してください。このオプシ ョンを設定すると、新規のウィンドウに対してデフォルトの値を変更します。 最初のデフォルトは、standalone です。ドッキングモードでは、グラフの最 小列数、行数は追加オプション layout で保持できます。指定されたレイア ウト以上にグラフがある場合は、行を追加します。複数のグラフは、数値 ID でソートし、行方向に埋めていきます。

他のオプションもグラフメニューや初期化ファイル wgnuplot.ini で変更で きます。

Windows 版は、非対話型モードでは通常、コマンドラインから与えたファイル の最後に達すると直ちに終了しますが、コマンドラインの最後に - を指定 した場合は別です。また、このモードではテキストウィンドウは表示せず、グ ラフのみの表示となりますが、オプションとして -persist (x11 版の gnuplot と同じオプション; 従来の Windows のみのオプション /noend や -noend を使うこともできます) を指定すると gnuplot は終了しなくなりま す。この場合他の OS での gnuplot の挙動とは異なり、-persist オプション 後も gnuplot の対話型コマンドラインを受け付けます。

コマンド set term で gnuplot の出力形式を変更した場合、描画ウィンドウ はそのまま残りますが、set term windows close で描画ウィンドウを閉じる ことができます。

gnuplot は、Windows 上での出力の生成のためのいくつかの方法をサポート しています。以下参照: windows printing (128.53.2)。windows 出力形式は、クリップ ボードや EMF ファイルを通して他のプログラムとのデータの交換をサポートし ています。以下参照: graph-menu (128.53.1)。EMF ファイルを生成するには、emf 出 力形式を使うこともできます。


Subsections
竹野茂治@新潟工科大学
2025-06-10