1 はじめに
先日、ふとネット上で「レーダーチャートの面積」という言葉を見かけた。
レーダーチャートとは、
正多角形の中心から各頂点に結んだ線分を軸とみてその上に各値を取り、
それを多角形的に結んだもので、
データのどういう要素が強いか弱いかを見やすくしたものである (図 1)。
図 1:
レーダーチャートの例
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図 2:
レーダーチャートの面積
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レーダーチャートは、平均値などの標準的な値との比較で用いられることが多いが、
比較の大小はあくまで各軸毎に行われ、
その「面積」を比較することは、
無意識に視覚的に行っていることはあるかもしれないが、
定量的に比較することは通常は行われない (図 2)。
そのあたりについて少し考えてみる。
竹野茂治@新潟工科大学
2017年2月9日