3 回目の講義で課したアンケート項目は以下のものでした。
「プログラム言語」という言葉に関してはあえて説明しませんでしたが、 「コンピュータ用語」「プログラム用語」などと勘違いして書いているのは いませんでした。
ただし、プログラムの経験が少ない人が多かったためか、 無しという回答が非常に多かったです。
複数の回答も多かったのですが、それらもすべて数え上げました。 多いもの順に上げます。
例年同様 Basic, C, C++ などが多いようですが、 今年はアセンブラがかなり上位に来ているのが特徴のようです。 なんらかのはやりみたいなものでしょうか。
回答人数が少ないせいか、例年よりもバリエーションが少ないように思いますが、 今でも、多分ほとんど触ることがないと思われる Fortran, COBOL, Pascal などのような古い言語が含まれていることは興味深いです。 昔はこういうものがあった、と言う授業でもやっているのでしょうか。
HTML は正確にはプログラム言語とは違うように思いますが、 ある意味では似ているところもあります。
NC プログラミングはファームウェア専用言語のことだと思いますが、 そういうものが複数上がって来るのもうちの大学の特色らしいですね。 ただ、昨年まではいなかったように思います。
Java と Javascript は名前は似ていますが別な言語です。 いずれもインターネットとの関連で良く耳にします。
C# は、C++ の後継として Microsoft が提唱している言語、 ABC は Python の元となった教育用の対話型言語、 OAK は Java の元となった言語、 HSP は MS-Windows 系 OS で動作するフリーのスクリプト言語、 B は C 言語の元となった言語のようです。 B, OAK などの現存しない言語を書いているところを見ると、 やはりプログラム言語に関する歴史的な話をどこかで聞いているようですね。
使ったことがあるコンピュータ言語の種類を個人毎に数えてみると 以下のようになりました (HTML は除く)。
色んなものが書かれていましたが、おおまかに分類してみました。
具体性のあるものについては、 既に存在するものも上がっているようです。 大まかな形を紹介しているものも 例年良く見られる意見が多いようですが、 具体的にどう実現するか、何をやってくれるものにするのか、 ということを考えてみると面白いかもしれません。
「簡単にプログラムが作れる」というのはスクリプト言語などが それに相当するようにも思います。 「天候の操作」というのはむしろソフトの話ではないように思います。 「全ての OS/バージョンで使える」というのは Java がそれに近いでしょうか。 「ユーザの癖を覚えて」というのは、 漢字変換ソフトなどにそういう機能があると面白いかも知れませんね。
「頭の中で考えるだけで」というのも例年良く見られる意見ですが、 個人的にはあまり欲しくないです。 たとえ一瞬でも、自分の心の中身がデジタルデータとして 機械に転送されて保存されることは決してされたくありません。
「コピーガードが外せるソフト」は「やや問題のありそうなもの」 としましたが、これは少し意識が低い意見のように思います。 できれば、これからの社会のリーダーとならなければいけない大学生は もっと志を高く持ってもらいたいですね。 社会人になってソフトウェアを作る立場、 あるいはネットワークを管理する立場になったとすると、 自分の作ったソフトを不正にコピーされる、 あるいは自分のところのネットワークを不正にかき回される、 などということになれば嫌でしょう。 他人の作ったソフトは尊重すべき、 ネットワークは正しく使うべき、 情報電子の学生には少なくともそれらを理解し、常識として身に付けて 卒業してもらいたいと思います。
アンケートの最後の項目の「この講義に関して自由に」の部分に 書かれていたことを上げます。 今回は特になければ書かなくていい、としたので あまり多くは書かれていませんでした。
次、というのが何を指すのか分かりませんが、 私の次回の話ならプログラム言語の話ですからハードウェアの話ではありません。 自分で勉強する、あるいは専門の講義に期待してください。
「概論」なので、特定の話題に関して詳しくやることはありません。 興味を持ったら自分で勉強してください。 多少知識を得ようと思えば、図書館等にある資料ですぐにできます。
と言われても。 試験対策は私がやるものではなく皆さんがやるものですから、 まあ頑張ってください、としか言えません。
記憶は、強い印象、複数の刺激によって強まるそうです。 強いイメージを抱くようにしてみる、そして繰り返し読み返す、 見るだけでなく書き出してみる、音読してみる、 そういったことで記憶は強くなるでしょう。 ただし、あくまで一般的な記憶の話です。
自分で多くの資料を時間をかけて調べる/試す/考えることでしょう。
FreeBSD, Solaris 等の Unix です。
なぜでしょう。私にも良く分かりません。 良いものが必ずしも流行るとは限らない見本みたいなものですよね。 MS-DOS の時代からは後方互換性によってシェアを伸ばして来た、 MS-Windows 95 になってシェアが急に伸びた、 Microsoft の経営戦略に対して Mac はいい戦略を取れなかった、 価格の問題、互換機の問題、 など色々言われていますが、何ともいえません。
いくつか理由があります。 思いつくままに上げてみますと