1 回目の講義で課したアンケート項目は以下のものでした。
実は最初の質問の「コンピュータ」というのは多少曖昧な言葉だと思うのですが、 それに引っかかった人はおらず、全員が「パソコン」のことと判断したようでした。 講義で少しその話をすべきだろうと思います。
また、「OS」や「コンピュータ言語」は全く知らないのか、 2 ~ 5 までがほぼ空白同様だった回答も 7 名いました。
なお、質問 3,4 は「コンピュータ言語」と書いたのですが、 「コンピュータ用語」と勘違いした人が 12 名程いました。 「プログラム言語」または「プログラミング言語」と書けば誤解は 少なかったかも知れませんが、 逆に考えると「コンピュータ言語」という言葉にあまり馴染みのない人が 13% 位いた、と考えることも出来そうです。 ちなみに、「コンピュータ言語」「プログラム言語」「プログラミング言語」 は一般的にはいずれも同じ意味に使われているようです。
ただし、2 割以上の学生が個人的なコンピュータは保有していないのですから、 それを念頭に置いて講義を行なう必要はありそうですね。
これは何も書いていない学生もいれば (9 名)、一人でいくつも (使ったことがあるの方は最大 9 個、知っているの方は最大 8 個、 両者合わせては最大 12 個) 書いている人がいました。 よって、一つ一つをバラバラに抜きだしてみました。
それ以外では、MS-DOS を使ったことがある人が 16 名 (17.6%) いました。 MS-Windows 3.1 が出たのが 1993 年 (今の大学 1 年生が小学校 4 年生のとき)、 Pentium プロセッサーが出たのがその次の年で その頃から MS-DOS は急速に減っていきますから、 MS-DOS を使ったことがある人がこれだけいるのはやや驚きです。 中学生のときに触れたのか、家、あるいは学校に置いてあった古いパソコンに 入っていたものを使ったのでしょうか。
Mac は知っている人の割に使ったことがある人は非常に少ないようです。 つい最近 iMac で一世風靡しましたが、個人ユーザにはあまり売れては いないのでしょうか。 大学関係者には Mac ユーザも以前は結構多くて、 うちの大学の情報電子工学科の教員も Mac ユーザの方がむしろ多かったようでしたが、 最近はメールの添付ファイルなどで他の人と同じアプリケーションのデータを 共有する機会が多くなっていることもあって、 多くの人が MS-Windows に乗り換えて Mac ユーザは本当に少なくなりました。
また、Linux が知っている OS の方の 2 番目に上がっていますが、 これも触ったことまである人は少ないようでした。 ただし、中には 3 種類程の Linux を使ったことがある、という強者もいました。 なお、「知っている OS の方」の方で、 Linux の綴を間違えている人 (Linax, Lunex) などが見受けられましたが、 これは単に耳で聞いた、ということかもしれません。
また、「Linux, UNIX」と書く人がいましたが、これは例えば 「MS-Windows 95, MS-Windows」と書いているのと同様少しおかしいと思いますし、 中には「SUN, Solaris」と書いている人がいましたが、 これは「Microsoft, MS-Windows」と書いているようなものでこれもやや変です。
MSX (Microsoft X) はほぼゲーム機専用のパソコンハードウェアの規格の名称で、 OS は CP/M や MS-DOS に似たもの (MSX-DOS) が使われていたようです。 ということで OS の名称ではないように思います。
パソコン用の OS、あるいはその他のコンピュータ用の OS には、 もちろんまだ色んなものがありますが、 機会があればそれらも紹介したいと思います。
これは何も書いていない、あるいは勘違いしている人が 37 名もいましたし、 一方では複数書いている人 (使ったことがあるの方は最大 2 個、聞いたことがあるの方は最大 6 個、 両者合わせては最大 7 個) がいました。 これも、一つ一つをバラバラに抜きだしてみます。
HTML は正確にいうとプログラム言語とは違うように思いますが、 ある意味では似ているところもあります。
HSP,HDML というのは聞いたことがありませんでしたが、調べてみると HSP (Hot Soup Processor) は MS-Windows 9X/NT/2000 用の フリーのスクリプト言語、 HDML (Handheld Device Markup Language) は EZweb などの携帯電話用の マークアップ言語のようで、いずれも面白そうですね。
AVERAGE, CUP, A, C+ ってのはよくわかりません。C+ は C++ の間違いでしょうか。
他にももちろんプログラミング言語はたくさんあります。 機会があればこれもお話しようかと思います。
アンケートの最後の項目に書かれていたことを上げます (カッコ内は人数)。
分かりやすかった、という学生が多かったのは裏返せば、 内容のレベルが低かった、ということを意味していると思います。 まあ、専門家でない私が講義しているので、仕方ないとは思いますが、 無責任なようですが、「概論」ならこれ位でもいいのかなと感じています。
これ位の話に満足せず、もう少し詳しい話が知りたいと思ったら、 自分で (あるいはグループで) 本や資料を見つけて 勉強してもらいたいと思います。
例えばインターネットの話であれば、以下の本が参考になるでしょう。
上 (分かりやすかった)にも書いたように、 決して内容は専門的な内容ではなかったと思いますが、 私自身、この程度の話でも良く知らない人は多分いるだろう、 と思って話をしたわけで、そういう点ではよかったかなとは思っています。
ただ、本当に興味深いと感じたならば、是非自分でその先の話を 勉強してみると良いと思います。 参考書等についてはこちら (分かりやすかった) を参考にしてください。
勝手が分からないので、多少今回同様とはいかないかもしれません。
逆に言わせてもらうと、基本からやらない講義もあるかも知れませんが、 それを非難してはいけません。 大学の講義 とは本来そんなものです。 基本が足りないと感じたら、自分で補うよう努力してください。
どうぞ頑張ってください。
多少メールの話等は詳しくしすぎたかと思いますが、 是非おさえておいてもらいたい話であったのでそうなりました。 しかし実は間のつなぎの意味もありました (^^)
お話したもののうち、現状多少改善されている問題も多いのですが、 本質的にはたいして改善されていません。 現在の IPv4 が IPv6 になると改善される部分が多くなるとは聞いていますが、 うまくスムーズに流れるかどうかはわかりませんし、 また新たな問題も多分発生するのだろうと思います。 そして、それは新たなビジネスチャンスでもあるんだろうと思います (一過性のものかも知れませんが)。
頑張ります (^^) 実際に、今のところ、要領がつかめないことと とんぼ返りして の講義なので、 現在この講義が精神的にも体力的にも一番しんどいです。
まあ何かやらせているわけでもありませんからねぇ。 ただ、ちゃんとノートを取って聞いていたのならそんなに楽だとは思いませんが、 楽だったということはノートも取っていなかったということなんでしょうか。
私の講義は速いと言われることが多いです。 その原因は、今までのアンケート結果からするとむしろ、 板書が多いことと、板書しながら話をすることから 来ているようです。
ただ、私の基礎数理 I を取っている人は、 多分今回の講義はそれよりものんびりしていると 感じたのではないかと思いますが、 実はこれでも普段の講義より遅いペースで行ないました。 これ位なら十分ついて来れるスピードだと思います。 よって、ある程度はこういうスタイルなんだとあきらめてもらうしかありません。
また、大学では講義で全てを理解しようというのはかなり贅沢な態度です。 大学の講義 は本来そういうものではありません。 進度は速い、演習問題はやらない、板書も多い、 そういう大学の講義スタイルに徐々に慣れるべきだろうと思いますし、 概論にはそういう目的もあるんだろうと思います。
前回お話しませんでしたが 4 限に移した理由は、 私が水曜 2 限は新潟大学の非常勤に行っているからです。 よってこちらに戻って来るのはどう急いでも午後 2 時近くになってしまいますので 4 限で我慢してください。 4 限はつらい、と書いてありましたけど、 私も車を飛ばしてくるので十分つらいです。
こちら (進度や板書が速い) をご覧ください。
字が汚いのは申し訳ないと思います。なるべく丁寧に書こうとは思いますが、 もし読めない字があったら、 あなたが読めないということは他の人も読めない可能性がありますから、 その場で質問してください。
多少は図も書いたと思いますが。OHP にしろということなのでしょうか ? OHP の講義だと寝る人が多くなるのでやりたくありません。 大学の勉強 とは本に向かうことであり、見た目でごまかすことではないと思います。 むしろ「文字」から本質をつかむことが大事です。 その訓練だと思ったらいかがでしょうか。 それに、文字ばかりといっても、いわゆる「文章」ではなかったので さほど長い文字列だったとは思いませんが。
これ以上は難しいので、この程度について来てください。 個人差があるのは当然です。それを埋めるのは我々教員ではなく、 皆さんである、というのが 大学の講義 本来のスタイルです。
大学の講義を演芸場やテレビなどの娯楽と勘違いしているのでしょうか。 講義は必ずしも楽しいものではありません。
それにそれは教員のパーソナリティにもよると思いますが 私はそんなに楽しい教員ではなく、 どちらかといえば恐い方の教員だと思います (特に講義を妨害する学生や、 ルールを守らない学生に対して)。
まあ「情報電子工学概論」なんで、今回同様「演習」でなく「概論」で いきたいと思います。 だいたい「コンピュータ概論」の演習ってやりずらいと思います。
今回の話は、ある意味では十分具体例ばかりだったと思います。 これ以上の具体例は、むしろ自分で考察してみてください。 ただ、今後も抽象的な話ばかりでなく、多少具体例を交えながら 話をしていきたいと思います。
って言われても (^^; とりあえず風邪通しの良いところを選んで座るしかないでしょう。 多分、次回あるいは 7 月 からは冷房が入るでしょう。
う〜ん、痛いところをつかれましたね。 確かにあまりまとまった目標を持った形の講義ではありませんでした。 まあ、一回目の講義は 「インターネット技術の概論、および電子メールに関する注意」 ってな感じでしょうか。 しかし結局まとまりのない、つながりのよくわからない、 つぎはぎみたいな講義になりました。 ひとえに私の力量不足に寄るものです。 申し訳ありません。今後努力致します。
といっても、コンピュータ用語辞典なんて辞書があるくらいですから とても何回かの講義に収まるものではありません。 また、知ってる知らないは個人差が激しく選び出すのは難しいでしょう。 むしろ、大半の学生が知らない、あるいは見過ごしがちの部分の基礎を おおまかに教える方が有意義ではないかと感じています。
用語についてならば、それこそコンピュータ用語辞典や、 現在ならばインターネットで検索できると思いますので、 自分で調べて勉強してみたらいかがでしょう。 大学はうわっつらで本質でないことを 講義することはあまりしません。
多少する予定です。が、あまり期待しないでください。
よくわからないのですが、ホームページを作りたいという話でしょうか。 HTML を書くだけならさしたる勉強は必要ありません。 それが証拠に、わざわざ専門学校や大学に行かなくても小学生、中学生でも HTML を書いていますよね。 つまり、わざわざ大学で何時間も取って勉強する程のものではないのです。 そう難しいものではありませんから、自分で勉強しましょう。 とりあえず、基本的な書き方を調べて、自分で何か作ってみて、 後はどこかよさそうな WWW ページがあったら、 そのソースを見てどうやっているのか調べていけばいいんじゃないかと思います。
大学では、自分で簡単に勉強できること、あるいはうわっつらなことを 講義したりはしません。そういうものは自分で勉強しましょう。 時間と資料は十分にあるはずです。
なお、元々は「HP の話を」と書かれていたのですが、 もしかして「ホームページ」ではなくて Hewlett-Packard のことですか ? 誤解されやすい文脈では略語は使わない方が良いでしょう。 例えばコンピュータ業界では HP = Hewlett-Packard という人が多いと思います。
自分で勉強してください。 参考書等についてはこちら (分かりやすかった) を参考にしてください。
コンピュータアーキテクチャの話は少ししたいと思いますが、 それは必ずしも「パソコンの仕組み」ではないと思います。 「パソコンの仕組み」を教える講義ももしかしたらあるかも知れませんが、 むしろあるとしたら「コンピュータの仕組み」の方が普通でしょう。
大学では、自分で簡単に勉強できること、あるいはうわっつらなことを 講義したりはしません。 「今はやっていて、数年後になくなる」ような技術を学んでも意味がなく、 むしろ「今はやっていて数年後になくなる」ような技術についていったり、 柔軟に対応できるための基礎となる理論や原理を教えることに意味があります。 基礎がしっかりしていれば、変化に対応しやすくなりますし、 一から勉強し直さなくて済みます。
誤植 (特にコンピュータ言語) が色々とありました。
「Mackintosh (Macintosh)」「Jaba (Java)」「Linax (Linux)」 「Lunex (Linux)」「parl (perl)」「Fortrun (Fortran)」 「構義 (講義)」「同用 (同様)」「等に (特に)」「家旅 (家族)」また、MS-Windows は大半の人が単に「ウィンドウズ」「Windows」「Win」 のように書いていたのですが、本来は「MS-Windows」と書くべきだろうと 思います。