Next: 2 データ評価
Up: 体積の相対誤差とデータ評価
Previous: 体積の相対誤差とデータ評価
(PDF ��������: error.pdf)
実験レポートの中で、
三辺が
,
,
である立体の体積
に対して
(
,
,
,
はそれぞれ
の 絶対誤差)
と言う記述があるが、これについて考えてみよう。
今、
の観測値をそれぞれ
とすると、
これらはそれぞれ真の値
に対して絶対誤差
,
,
, を含むので、
である。この観測値から計算される、誤差を含む体積を
とすると
となるので、この体積の絶対誤差
は
となって全ての項に
等が含まれた式になる。
ここで、
,
,
などは誤差であるから
に比べてかなり小さいと考えて良いが、
この場合
,
などのように
それらを 2 つ以上かけた物が含まれる項 (最後の式のカッコ内) は、
それらを 1 つしか含まないよりもずっと小さくなるので、
それらの項を無視すると
(
は近似を表す) のようになる。
よって、この式の両辺を
で割ると
となり、最初の式が得られる。
よって最初の式は正確には等式ではなく近似式であることになる。
Next: 2 データ評価
Up: 体積の相対誤差とデータ評価
Previous: 体積の相対誤差とデータ評価
Shigeharu TAKENO
2002年 7月 31日