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5 最後に

例を見てもわかると思うが、 [1] で紹介した計算よりもだいぶ易しくなっていることが わかると思う。 $x^2=u-1$ と置くことで $x^2+1$ のような式が表に出るのを防いでることと、 全ての次数の項をまとめて未定係数法であつかっているために それが可能となっているのであるが、 実際には、最終形を頭におかなければ使えないので、 何も見ないでこの方法を使えるかというと、それはそれで問題がある。

ただ、部分積分から導かれる漸化式によるのであれば、 それ自体を導く手段をおおまかにたどることで このような最終形を得るのは容易であるから、 そのような方針で考える、というのも一つの手だと思う。

ただし、最後に見たように、分子が偶数次の項に関しては、 三角関数に置換した後では、 未定係数法を使う方法でも部分積分を使う方法でも それほどの違いが出るわけではないので、 それについては、未定係数法は選択肢の一つ、という程度かもしれない。


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竹野茂治@新潟工科大学
2006年6月2日