教科書 [1] では、これらを以下の順で示している。
上の 2. の (2) については教科書には詳しい説明はないが、
それは以前 [2] で説明をした。
その他、7., 8. 以外は教科書に書いてある通りなので、以下で 7., 8. の
説明をする。
なお、7., 8. の証明が教科書 [1] に書いてないのは、
多分 7. の方は、その直前に書いてある の微分の対数微分法による例で
一般の
の場合もわかるだろう、ということだと思われるし、
8. の方は、公式としなくても底の変換を行えばすぐに計算できるだろう、
ということだと思われる。
まず、7. は、いわゆる「対数微分法」を使うのであるが、 それは合成関数の微分の応用なので、 ここでは公式 2 と合成関数の微分を組み合わせることで、 公式 3 が成り立つことを示す。
とし、この微分を考える。
次は 8。これは、底の変換により
解析学の教科書の多くが、似たような流れで指数関数、対数関数の 導関数の証明を紹介しているが、 公式 3 の証明については対数微分法以外にも、 公式 1 から得る方法もあるし、公式 4 から得る方法もあり、 そういう証明を採用している教科書も少なくない。
竹野茂治@新潟工科大学