また、(1) で「」となっているのは、
と の両方が成立することを意味する。よってこの両方を示す必要がある。ちなみにこの (1) は、最終的には [1] p13 の 上にある
を示すためのものである。もし (1)、すなわち (3) と (4) が言えれば、 (3) で () と すると は を意味し、よって が得られ、(4) で () と すると は を意味し、よって が得られるので、よって (6), (7) の両方を合わせて (5) が得られることになる。最初の定義 (2) で としても、それは 1/2,1/3,1/4,... というとびとびの の値に対してのみ の極限が になる、 ということしか言えたことにはならず、 (5) はおろか (6) にすらならない。 だから、(5) を示すためには、定義 (2) の を 実数 に拡張したもの (3)、および 負の無限大の方向の極限 (4) も同じ値になること、 すなわち (1) が必要になるのである。
竹野茂治@新潟工科大学